シーズン到来!乗車時の花粉対策

今年も花粉シーズンが到来しました。春先のスギやヒノキの飛散量は特に多いと言われますが、夏から秋にかけてもブタクサやヨモギの花粉が飛びます。花粉症のつらい症状は集中力を落とし、運転の妨げになりかねません。カーエアコンやカー用品をうまく使い、花粉シーズンを乗り越えましょう。

乗車中の花粉対策の基本は大きく分けて3つあります。1つ目は花粉を車内に持ち込まないことです。車に乗るときは、衣類についた花粉を払い落としましょう。花粉の付きにくい素材の衣類を選ぶことも良いでしょう。素材の中で最も花粉が付きやすい素材はウールだそうです。逆に、綿やポリエステルなどの化学繊維は比較的、花粉が付着しにくいとされています。

2つ目の対策は、花粉を車内に取り込まないことです。乗車時は窓を閉めていても、エアコンが外気中の花粉を吸いこんでしまうことがあります。エアコンは内気循環にし、外の空気が入らないようにしましょう。内気循環にすることにより、車内に入り込んだ花粉もフィルターが除去してくれるので、車内の空気をより清浄に保つことができます。

カーエアコンは内気循環が基本

エアコンフィルターの働き

エアコンのフィルターは、排出ガスやたばこなどの臭いを吸収したり、花粉やほこりを除去したりする役割があります。汚れがたまると目詰まりし、効果が落ちてしまうので、定期的な交換を心掛けましょう。

フィルターは定期的な交換を

3つ目は清掃で花粉を除去することです。車内に入り込んだ花粉は、時間が経つと、ダッシュボードなどの表面に落ちます。花粉が舞い上がらないよう、ウエットティッシュなどでふき取りましょう。シートなどの布素材の部分は、掃除機をかけたり、粘着クリーナーで取り除いたりすると良いでしょう。

カー用品店に行くと、花粉シーズンに役立つ用品がいろいろとそろっています。花粉の季節は外出先でも対策を行えるよう、「車載可能なアイテムが人気」(カー用品店担当者)と言います。

車内の空気から花粉を除去するフィルター類には、エアコン用フィルターのほかに、車載用の空気清浄機があります。空気清浄機は、車内を浮遊する花粉を吸収し、空気をきれいに保つことができます。形状はさまざまですが、ドリンクホルダーに収まり、シガーライターソケットに接続するだけで使えるタイプが人気だそでうす。また、イオンを発生し、消臭や抗菌・抗ウイルス効果を発揮するタイプは、車内の快適性をさらに高めることができます。

ドリンクホルダー収納タイプの空気清浄機

シートやフロアマットに付着した花粉を、効率よく除去する用具もあります。中でも、シートのすき間など、手が届きにくい場所を掃除できるハンディモップは、「花粉シーズンに売れ行きが伸びる」(カー用品店担当者)といいます。モップ部に吸着性の高い素材を使用し、効果的に花粉を除去できます。折り畳み式など、収納性も兼ね備えたものもあり、車内でも邪魔になりません。風の力で花粉を排除するブロアーなどと組み合わせれば、効率よく掃除できます。

手が届きにくい場所も掃除できるハンディモップ

花粉のシーズンは、車内に花粉を取り入れないためにも、ボディ表面をまめにきれいにしておくことも大切です。外出先でも洗車できる携帯シャワーや、ミラーなどを楽に洗浄できる洗車グローブが便利です。花粉は雨などで一旦水を含んで乾燥すると、ボディ表面に固着し、通常のシャンプーでは、なかなか落とすことができません。花粉用に特化したシャンプーは、洗浄性能を高めた溶剤を使用しており、花粉を簡単に洗い流すことができます。


外出先で使える携帯シャワー

洗車グローブ

花粉用カーシャンプー

花粉だけでなく、チリやほこり、カビなどがアレルギー症状の原因になることがあります。花粉シーズンに限らず、車内を常に清潔に保ち、カーライフを快適に過ごしましょう。