今年も各地で盛況!モーターサイクルショー

二輪車の展示イベント、モーターサイクルショーが今年も東京・名古屋・大阪で開催され、国内二輪車メーカー4社も出展し、コンセプト車や最新モデルの数々を披露しました。また東京と大阪では、自工会二輪車委員会と経済産業省、地方自治体、業界団体が共に取り組む「 第12回 BIKE LOVE FORUM in 南国みやざき」のPRステージを開催しました。各会場には今年も大勢の人が訪れ、バイクの魅力に浸りました。各会場の模様と各社の出展内容を紹介します。

各地のモーターサイクルショー

40 周年の節目 大阪モーターサイクルショー

各地のモーターサイクルショーの先陣を切って開催したのが、「大阪モーターサイクルショー」です。今年もインテックス大阪(大阪市住之江区)で3月15~17日に行い、134の企業・団体が出展し、314台の車両を展示しました。3日間で72,884人が来場しました。同ショーは今年で40周年の節目を迎え、国内二輪車メーカー各社は最新モデルを数多く出展しました。

40周年を迎えた大阪モーターサイクルショー

本田技研工業が国内初公開した「CB1000 HORNET」や、ヤマハ発動機の「XSR900 GP」、スズキの新型「GSX-S1000GX」、カワサキモータースの「Ninja7Hybrid」など、今年のショーは大排気量モデルが話題の中心になりました。購買力の高いベテランライダーの姿も多く、各ブースの担当者は「(物価高の中でも)高価格モデルに注目が集まっており、市場はまだ盛り上がっている」と口を揃えました。

大排気量バイクが話題の中心(大阪)

BIKE LOVE FORUM(バイクラブフォーラム( BLF ))のステージイベントでは、経済産業省製造産業局自動車課の是安俊宏課長補佐、BLF開催実行委員会の川瀬信昭幹事長、宮崎市観光商工部観光戦略課の長友政憲主幹らが、9月27日に宮崎で開催予定のBLFをPRしました。

左から二人目)経産省製造産業局自動車課課長補佐 是安俊宏氏、BLF開催実行委員会幹事長 川瀬信昭、宮崎ツーリングキャンペーン実行委員会 委員長 早田和正、宮崎市観光商工部観光戦略課主幹 長友政憲氏、宮崎サンシャインレディ 牧之瀬向日葵氏


Bike Love Forum in 南国みやざき PRステージ 中継録画

ほかにも、豪華賞品が当たる抽選会や、ロングツーリングの魅力を伝える催しなど、来場者は多彩なイベントを思い思いに満喫しました。

多彩なイベントで会場を盛り上げた(大阪、ホンダブース)

 

大阪モーターサイクルショー ダイジェスト動画

 

国内最大規模 東京モーターサイクルショー

国内最大級の規模を誇るのが「東京モーターサイクルショー」です。大阪に続き、3月22~24日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されました。51回目の今年は、過去最多となる173の企業・団体が出展し、619台の車両を展示。来場者数は3日間合計で113,905人にのぼりました。

国内二輪車メーカーは、スズキ、ホンダ、ヤマハの3社がプレスカンファレンスを実施し、それぞれの製品や今後の二輪車事業への取り組みをアピールしました。また二輪車メーカー4社が中心となって設立した技術研究組合、水素小型モビリティ・エンジン研究組合(HySE)が「バイクの未来を水素で守る!」をテーマに出展しました。HySEのブースでは、今年のダカールラリーに出場した水素エンジン車「HySE-X1」を展示し、ステージイベントでもHySEの取り組みをPRしました。

スズキのプレスカンファレンス(東京)

ホンダのプレスカンファレンス(東京)

ヤマハのプレスカンファレンス(東京)

HySE-X1(東京)

また、BLF開催実行委員会が大阪に続き東京でも、特設ステージで PRを行い、宮崎の観光ポイントやバイクツーリングの楽しみ方を来場者に紹介しました。

体験プログラムも充実 名古屋モーターサイクルショー

今年で3回目を迎えた「名古屋モーターサイクルショー」は4月5~7日、愛知国際展示場(アイチスカイエキスポ、愛知県常滑市)で開催されました。今年は110の企業・団体が出展し、372台の車両を展示しました。3日間で40,535人が来場し、バイク好きや家族連れ、カップルなどで賑わいました。

会場では、出展各社がさまざまな演出でバイクの魅力を訴求。例えばホンダでは、アクセルを操作すると、連動したスピーカーから排気音が鳴る実車を用意。前回の展示で好評だったため、多くの車両で楽しめるようコーナーを拡大しました。

バイクの排気音を体験できるホンダブース(名古屋)

また、スズキブースでは、「Hayabusa(ハヤブサ)」の背景に横長の大型ビジョンを設置し、走行風を浴びながら走っているような気分が味わえる、フォトスポットを設置。家族を中心に人気のフォトスポットとなっていました。

スズキブースでの「ハヤブサ」フォトスポット(名古屋)(写真提供:モーターマガジン社 )

屋外では、最新モデルの試乗体験や子ども向けの電動バイク体験会などが実施されました。電動バイク体験会は、通常のバイクの排気音を怖がる子どもでも、バイクに興味を持てる機会となりました。2年ぶりに開催したフリースタイルモトクロスの会場では、迫力のパフォーマンスに大きな歓声が沸き起こりました。

子ども向け電動バイク体験会(名古屋)

フリースタイルモトクロスショー(名古屋)

 


大阪モーターサイクルショー ダイジェスト動画

各社の出展概要

ハイブリッドモデルに注目 カワサキモータース

カワサキモータースは、国内に導入予定の各種モデルを出展しました。中でも注目を集めたのが、 Ninja 7 Hybrid 、 Z7 Hybrid です。カワサキ独自の世界初ストロングハイブリッドシステムを採用し、電動化時代の新たな二輪車を提案しました。

カワサキ「 Ninja 7 Hybrid 」

人気が上昇しているネオクラシックタイプの「MEGURO S1」や「W230」も展示しました。レトロブームを追い風に、昭和に流行した名車のモデル名を継承し、当時の装備を現代仕様に再現しました。ブースではアパレル用品などの販売も行い、カワサキファンの心をつかみました。

カワサキ「MEGRO S1」

カワサキ「W230」

GSX-S1000GXなど幅広いラインアップ スズキ

スズキは、「JOY!FUN!SUZUKI!」をテーマに出展しました。スズキの二輪車と、人々が思い描く彩り豊かな「コト」を結び付け、「喜び」「嬉しさ」「楽しさ」「面白さ」を表現しました。1月に国内でも発売した「GSX-S1000GX」、「GSX-8R」のほか、「V-STROM800」など幅広いラインアップを展示しました。

スズキ「GSX-S1000GX」

スズキ「GSX-8R」

スズキ「V-STROM 800DE」

同社は東京ショーで開催したプレスカンファレンスで、「2024 FIM世界耐久選手権”コカ·コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第45回大会」にサステナブル燃料を使用して出場することも発表しました。取り組みに賛同するパートナー企業から、サステナブルな新技術の開発も兼ねたタイヤやオイル、ブレーキなどの供給も受ける予定です。

クラッチ操作不要の新型車初公開 ホンダ

ホンダは市販予定車「CB1000 HORNET」、「CB650R/CBR650R」、「GB350 C」を日本初公開しました。「CB650R/CBR650R」には、クラッチレバーの操作無しでスムーズな発進・変速・停止を可能にした先進技術「Honda E-Clutch(ホンダ・イークラッチ)」を設定しています。

ホンダ「CB1000 HORNET」

ホンダ「CBR650R」

「GB350 C」は、「GB350」「GB350 S」が持つシンプルさを生かしつつ、クラシックで重厚な印象のデザインを採用しました。また二輪電動車のコンセプトモデル「SC e:Concept(エスシーイーコンセプト)」も展示しました。交換式電池「Honda Mobile Power Pack e:(ホンダモバイルパワーパックイー)」を2個搭載しています。

ホンダ「SC e:Concept」

125㏄から上位モデルまで ヤマハ発動機

ヤマハは、「125㏄から広がるバイクライフ」をテーマに出展しました。ロードスポーツモデル「Rシリーズ」「MTシリーズ」、ネオレトロの「XSRシリーズ」を、排気量125㏄の入門モデルから上位モデルまで展示しました。

ヤマハ「XSR125」

ヤマハ「MT-125」

また、昨年の「ジャパンモビリティショー」でも話題を集めた「XSR900 GP」などの市販予定車も(4月19日正式発表)も展示しました。「XSR900 GP」は1980年代のレースで活躍したマシン「YZR500」をイメージしたモデルで、往年のバイクファンからも注目を集めました。

ヤマハ「XSR900 GP」※写真はワイズギアカウル装着車

今年も各地で盛況だったモーターサイクルショー。バイクファンの広がりに一層、期待を持てるイベントとなりました。自工会ではこれからも、さまざまなイベントを通し、バイクユーザーのすそ野を広げる活動を行っていきます。

関連リンク

40回大阪モーターサイクルショー

第51回東京モーターサイクルショー

第3回名古屋モーターサイクルショー

2024/04/05 速報 名古屋/東京/大阪モーターサイクルショー2024