高齢運転者の交通事故防止に向けたサポカー限定免許がスタート。 サポカーの車種も増えています。

近年、高齢運転者による事故の発生が大きな社会問題となっています。このような中で2022年5月13日施行の改正道路交通法には、運転できる自動車の範囲を「セーフティ・サポートカー」(サポカー)に限定した普通自動車運転免許「安全運転サポート車等限定条件付免許」(サポカー限定免許)が導入。サポカー限定免許で運転できる自動車は2022年4月末の時点で約130車種にのぼり、今後、さらに増えていきます。サポカーの普及は交通事故防止への大きな効果が期待されるものの、同時にサポカーに対する正しい知識と理解の浸透が求められています。

政府は高齢運転者の交通事故防止対策の一環として、衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い急発進抑制装置などの先進安全技術で安全運転を支援するサポカーの普及啓発に、2017年度から官民連携で取り組んでいます。2021年11月には国産車の新型車に衝突被害軽減ブレーキを搭載することを義務化しました。さらに、2025年12月には軽トラックを除き、国産車の継続生産車を含むすべての新車が衝突被害軽減ブレーキを搭載したサポカーとなります。
このサポカーは、衝突被害軽減ブレーキを搭載した「サポカー」と、衝突被害軽減ブレーキに加えてペダル踏み間違い急発進抑制装置などを搭載した「サポカーS」の二つに大きく区分されます。さらにサポカーSは搭載した機能に応じて「ベーシック」「ベーシック+」「ワイド」の三つの区分があります。サポカーSワイドが最も運転支援機能が充実しているサポカーとなります。

■サポカーの区分とマーク

◎サポカー

衝突被害軽減ブレーキを搭載

◎サポカーS

衝突被害軽減ブレーキとペダル踏み間違い急発進抑制装置などを搭載

▽サポカーSベーシック

低速衝突被害軽減ブレーキ(対車両、作動速度域は時速30km以下)とペダル踏み間違い急発進抑制装置を搭載

▽サポカーSベーシック+

衝突被害軽減ブレーキ(対車両)とペダル踏み間違い急発進抑制装置を搭載

▽サポカーSワイド

衝突被害軽減ブレーキ(対歩行者)、ペダル踏み間違い急発進抑制装置、車線逸脱警報、先進ライトを搭載

日本自動車工業会(自工会)では、サポカーの特徴や期待される交通事故防止効果などをまとめた 動画を制作しました。サポカーに対する正しい理解を広げるとともに、運転の安心感をより高めるサポカーのさらなる普及を促進していきます。

[サポカー説明動画]

◎長編(教習所等放映用)https://youtu.be/MEk1wuuHiNw

◎短編 https://youtu.be/zuDSIbCPxK4

■自動車メーカー各社のサポカー

先進安全技術は急速に進化していますので、それぞれの運転支援機能は各自動車メーカーのWEBサイトなどで確認することが必要です。また、自動車の使用環境によっては運転支援機能が正常に働かないこともありますので、過信は禁物です。各自動車メーカーの先進安全技術やサポカーの特徴、販売車種のラインアップなどは下記のサイトで確認できます。

◎スズキ株式会社
https://www.suzuki.co.jp/car/support_car/

◎株式会社SUBARU
https://www.subaru.jp/safety/sapo-car/

◎ダイハツ工業株式会社
https://www.daihatsu.co.jp/anzenanshin/

◎トヨタ自動車株式会社
https://toyota.jp/safety/sapo-car/

◎日産自動車株式会社
https://www.nissan.co.jp/CARLINEUP/SUPPORTCAR/

◎本田技研工業株式会社
https://www.honda.co.jp/support-car/

◎マツダ株式会社
https://www.mazda.co.jp/purchase/support_car/

◎三菱自動車工業株式会社
https://www.mitsubishi-motors.co.jp/carlife/support_car/

■自動車メーカー各社の交通安全活動

交通死亡事故は減少傾向が続いていますが、人口の少子高齢化の進展とともに死者の過半数を高齢者が占めています。2021年も交通事故死者数の57.7%が高齢者となりました。また、死亡事故件数のうち75歳以上の運転者が起こした死亡事故は全体の24.5%となりました。75歳以上運転者の死亡事故の原因は、ハンドル操作の誤りやブレーキとアクセルのペダルの踏み間違いなどが多い状況となっています。
サポカーの普及による事故削減効果が期待されていますが、一人ひとりの交通安全意識や安全運転の励行が不可欠です。自動車メーカー各社は交通事故のない安全・安心な自動車社会の実現に向けて、さまざまな交通安全啓発活動を行っています。この中で高齢者に対しても交通安全教室や安全運転スクール、先進安全機能を理解してもらうための体験試乗会などを開催しています。いくつかの例を挙げてみました。

◎歩行者向けの活動
・地域の交通指導員によるホンダの教材を活用した交通安全教室の開催

https://www.honda.co.jp/safetyinfo/area/movie/

◎高齢運転者向けの安全運転啓発活動
・全国7ヶ所のHonda交通教育センターでの体験型研修

https://www.honda.co.jp/safetyinfo/center/

日産のハンドルぐるぐる体操

https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-ea2ada92a067df51a78ce3a3b271a0ee-220228-02-j
自動車メーカー各社は安全技術の開発や先進安全技術を備えたサポカーの普及、さらにさまざまな交通安全啓発活動などを通じて、交通事故がなく誰もが安心・安全に暮らせるクルマ社会の実現を目指しています。