自動車産業を代表して、岸田総理と懇談
6月17日(金)、岸田文雄総理大臣がトヨタ自動車の元町工場を視察され、その後に開催された懇談会には、当会会長・豊田章男、副会長・永塚誠一をはじめ、日本自動車部品工業会・有馬浩二会長および大下政司副会長が出席し、自動車産業のカーボンニュートラルに向けた取り組み等の意見交換が行なわれました。
同工場では、時代の変化とともに知恵と工夫を凝らして生き抜いてきた変遷、および電動車フルラインナップに向けた多車種混流生産のチャレンジや最新電動技術等成長に向けた未来への取り組みについて紹介され、カーボンニュートラルに向け自動車産業550万人が全員で頑張っている状況についても説明がなされました。
岸田総理からは、「外務大臣時代にアフリカ諸国で現地の方々が『カイゼン』という言葉を使っていたほど世界に『カイゼン』が広まっている」というエピソードも交えて、「現場のカイゼン・工夫に感心した」と感想をいただきました。
懇談会では、会長の豊田は、「カーボンニュートラルの実現に向けては、様々な選択肢が必要だが、選択肢を決めるのは市場とお客様。生き残るためには変動に強い体質が必要」との見解を述べ、「自動車産業550万人は、日本の経済・社会をけん引する力になる。基幹産業としてこれからも応援いただき、頼りにしていただきたい」との想いをお伝えいたしました。
岸田総理より、「自動車業界は550万人の雇用を支える基幹産業。デジタルやグリーン、人への投資の分野で自動車業界にリードしてもらいたい」との期待が寄せられ、「官民が協力する形で大胆な投資を実現しないといけない」と述べられました。
また、豊田より、「経団連に、業界を超えてモビリティのこれからを議論する『モビリティ委員会』を新設した。民間では、カーボンニュートラルに向けて、環境変化に応じた税の骨太な議論も同委員会で行なっていきたい」とご紹介し、「政府側でも官邸主導で根本的な議論を作る場を設けていただきたい」とお願いさせていただきました。
岸田総理からは、「モビリティを柱とした国家戦略は重要な取り組み。秋以降に自動車業界のトップの皆さまと議論をさせていただきたい」との考えが示されました。
懇談会冒頭動画
出典:首相官邸ホームページ「愛知県及び三重県訪問」より(自工会にて抜粋し字幕追加) https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/actions/202206/17aichi_mie.html
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