「エコドライブeラーニングコンテンツ」を積極活用。山形県自動車公益センターがエコドライブ教室を開催

令和4年やまがた環境展」が10月15、16日の2日間、山形市の山形国際交流プラザ「山形ビッグウイング」で3年ぶりに開催されました。協賛事業として、NPO法人山形県自動車公益センター(小関眞一理事長)が、屋内会場で「楽しく学ぼう!エコドライブクイズ!」と題し、来場者向けに「エコドライブ教室」を行いました。今回は初の試みとして、自工会の「エコドライブeラーニングコンテンツ」を活用。参加者にクイズ形式でエコドライブの大切さやその方法を分かりやすく伝えました。家族連れも多く参加し、会場ではクイズを楽しみながらエコドライブを学ぶ様子が見られました。

やまがた環境展は、「環境」「エネルギー」「リサイクル」をテーマに、学びや体験を通じて環境に配慮したライフスタイルや社会活動を推進するイベントです。山形県や一般社団法人山形県産業資源循環協会、山形県自動車公益センター、山形県環境保全協議会山形県商工会議所連合会で構成するやまがた環境展実行委員会が主催しました。

やまがた環境展の様子

自動車関連では、山形県自動車公益センターがエコドライブ教室のほか、リサイクル事業の紹介やリサイクル製品の展示、エコフォトコンテスト作品の展示も行いました。また、日本自動車販売協会連合会山形県支部と「やまがた新車フェスティバル」を共催したほか、山形県自動車適正管理推進協議会が「マイカー点検フェスティバル2022」を開き、来場したクルマの無料点検を行いました。

屋外イベント広場で開かれた「やまがた新車フェスティバル」

山形県内メーカー系ディーラーが出資する山形県自動車販売店リサイクルセンターのブース

今回のエコドライブ教室では、自工会がウェブサイトに掲載している「エコドライブクイズ」の中から、山形県自動車公益センターが10問をピックアップして問題用紙を作成。受講申込受付時に配布して事前に回答してもらい、教室では講師が参加者と対話しながら、クイズの答え合わせと解説を行いました。問題用紙は大人用と子ども用(ふりがな付き)の2種類を用意し、親子で楽しく学べるように工夫しました。参加者らは正解、不正解にそれぞれ一喜一憂しながらも、エコドライブや交通事故防止につながる運転と、つながらない運転の違いについて理解を深めました。

参加者が挑戦した10問

講師を務めたのは、山形県自動車公益センターエコドライブ推進担当員の佐藤友也さんです。今回、自工会のクイズを教室に活用した経緯について佐藤さんは「短時間で参加者の興味を引く内容にするにはどうすれば良いかを考えていたところ、自工会のホームページにクイズがあるのを知り、活用することにしました」と説明します。もともと3年前までの環境展イベントでは、エコドライブを学ぶ前に普段どおりの運転で行う事前走行、その後エコドライブを学び、エコドライブを意識した事後走行など、実車体験を含む2時間ほどの「エコドライブ講習会」を実施していました。3年ぶりのイベントにあたり、新型コロナウイルス感染症対策を踏まえ、1回15分間の短時間で、定員は10人に抑えた教室の開催で臨みました。

エコドライブ教室では、以下に示したエコドライブに役立つ「10のすすめ」を基本にしています。
①自分の燃費を把握しよう
②ふんわりアクセル「eスタート」
③車間距離にゆとりをもって、加速・減速の少ない運転
④減速時は早めにアクセルを離そう
⑤エアコンの使用は適切に
⑥ムダなアイドリングはやめよう
⑦渋滞を避け、余裕をもって出発しよう
⑧タイヤの空気圧から始める点検・整備
⑨不要な荷物はおろそう
⑩走行の妨げとなる駐車はやめよう
佐藤さんは「10のすすめ」の中から、特に①~④の4項目を意識して問題をピックアップ。「姿勢、発進、巡航、減速がエコドライブのポイントになります。これらについて参加者にしっかりと伝えることができる問題が自工会のクイズに沢山掲載されており、とても役立ちました」と話します。

今回のエコドライブ教室は2日間で7回開催し、合計48人が参加しました。クイズの答え合わせと解説による教室の開催メリットとして、佐藤さんは短時間ながら参加者らと十分に対話できる点を挙げます。「クイズ形式では話が一方通行となってしまいますが、時折冗談も交え、コミュニケーションを図りながら一緒に楽しんで、エコドライブを学んでいただける手応えを感じました」。全問正解者にオーガニック栽培セット(日本自動車販売協会連合会山形県支部より、緑の募金・交付金事業の一環として提供)、特別問題の正解者にはエアバッグを再利用して作った小物入れ(山形県自動車販売店リサイクルセンターより提供)、といったプレゼントも好評を博しました。

全問正解者にはオーガニック栽培セットをプレゼント


特別問題の正解者にはエアバッグを再利用して作った小物入れ

また会場では、モニターを設置し、自工会のエコドライブeラーニングコンテンツのアニメ動画「知ってお得!エコドライブhow to編」を流し、来場者の関心を集めていました。山形県自動車公益センターでは、すでに安全運転管理者研修会にこのアニメ動画を取り入れており、エコドライブの啓発を図っています。

会場ではアニメ動画も紹介した

山形県自動車公益センターでは今回の教室開催の経験を生かし、今後は一般企業向けなどの少人数のエコドライブ講習会にもクイズを活用していく意向です。このように自工会のエコドライブeラーニングコンテンツのクイズやアニメ動画は、地域におけるエコドライブへの普及に大きく貢献しています。

エコドライブeラーニングコンテンツのクイズを活用した佐藤友也エコドライブ推進担当員の声


「参加者一人ひとりと十分に対話できたことが一番良かったです。クイズ問題ではエコドライブで重要な姿勢、発進、巡航、減速の項目を盛り込み、内容を伝えることができたと思います。イベント会場で実施する教室としては、1回15分間で定員10人というコンパクトな形態も合っていました。今後も自工会のeラーニングクイズやアニメ動画をエコドライブ教室で上手く活用しながら、エコドライブ普及推進に努めます」

佐藤友也エコドライブ推進担当員

NPO法人山形県自動車公益センターとは


NPO法人山形県自動車公益センターは、日本自動車販売協会連合会山形県支部の公益活動をもとに、2008年9月に設立し、2009年2月に法人化した組織です。山形県内の自動車メーカー系ディーラー18社が中心となって、エコドライブの推進、エコカーの普及、環境マイスター制度の支援、エコ整備(法定定期点検)の推進、交通安全の推進、リサイクルのための開発研究(再利用、再商品化、再資源化)に取り組んでいます。

エコドライブ普及推進活動では、山形県と各市町村、市民、企業・団体を対象にエコドライブ教室を毎年開催、2022年9月末現在、16年間(自販連山形県支部時の活動含む)で合計1290回開催し、4万6665人が受講しました。

自動車公益センターでは、今回のようなイベント開催を始め、エコドライブ教室へ参加いただいた皆様へエコドライブステッカーを配布し、環境保全への意識啓発を促すことにより「エコドライブの環(わ)」を広げ、自然豊かな山形県を次世代へ繋げていけるよう、日々努めております。

エコドライブ教室へ参加いただいた皆さまへ、エコドライブステッカーを配布

山形県自動車公益センターの皆さん。左から髙橋志穂事務局長、菅原弘紀顧問、瀬野智亜希さん、佐藤友也エコドライブ推進担当員

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