- 2024/06/19
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自動車技術会が「キッズエンジニア2024」をパシフィコ横浜で開催
公益社団法人自動車技術会(自技会、中畔邦雄会長)は8月2、3日の2日間、パシフィコ横浜(横浜市西区)で小学生を対象としたものづくりイベント「キッズエンジニア2024」を開催します。ミニカーを用いたプログラミングやカーデザイン体験などができるさまざまなプログラムを実施する予定で、自動車メーカーのエンジニアらが講師を務めます。
キッズエンジニアは「クルマの科学に触れながら楽しく学べる」をコンセプトに、子どもたちに自動車を中心としたさまざまな分野の科学技術やものづくりに興味を持ってもらうことを目的に実施しています。2008年より開催しており、今年で16回目となります。昨年、名古屋で開催された同イベントには、2日間で約4300人が来場しました。
今年は少人数で実施する「教室型プログラム」と、事前予約が不要で当日参加を決められる「展示型プログラム」、あわせて28プログラムを実施する予定です。各プログラムの講師は、自動車メーカーや部品メーカー、大学の教授・学生ら、ものづくりに精通した人たちが担当します。
今回は、プログラミングに関するプログラムが豊富に用意されています。トヨタ自動車がミニカーの制御プログラミングを通して、自動運転の認知・判断・操作の仕組みを学べる企画を行うほか、ダイハツ工業もミニカーを用いたプログラミング教室を実施します。アイシンのプログラム「わくわくクルマ研究所・自動走行ロボットでゴールを目指そう!」では、自動走行ロボットの開発における「設計→試作→評価→報告」という開発者の1日の仕事の流れを2人1組のチームで体験できます。
日産自動車のプログラム「ぶつからないクルマをエンジニアと一緒に作ろう!-日産わくわくプログラミングスクール-」では、iPadを用いて、クルマに知能を持たせた「ロボットカー」を作ります。クルマ自体が判断して、走ったり、止まったり、ライトをつけたりする仕組みは、実際の自動運転車にも繋がる技術になります。
自動車以外のモビリティ向けプログラミングも用意されています。SCSKはドローンを擬人化し、グループでハプニングに対するドローンの反応や動きを考えてストーリーを作ることで、子どもたちが他者と自分との個性の違いを考えるワークショップを実施します。環境保全をテーマにしたプログラムも多数用意されています。マツダのブースでは環境に関するクルマクイズを出題するほか、堀場製作所は水素について学べる企画を用意しています。また、ホンダは燃料電池を組み込んだミニカーを使ったレースを実施予定のほか、スズキブースではエナメル線を巻いて作る「クリップモーター」を用いたモーターカーを製作できます。
過去のイベントで好評だった企画も引き続き実施されます。ヤマハ発動機のブースでは、風上に向かって走る「ウィンドカー」の製作ができます。ウィンドカーは、タイヤやプロペラの組み合わせを変えることでスピードや走り方も変わってくるので、改良の楽しさを味わえる企画となっています。デンソーは、モーターで動く二足歩行ロボットの製作体験を提供します。モーターで動くロボットを、自分の好きなキャラクターデザインで作ることができる人気企画です。
このほかにも、SUBARUは、車の模型を使って駆動方式の違いを学べるワークショップを開くほか、三菱自動車工業のブースでは2種類のペーパークラフトを用いて自動車のボディーにおける空気抵抗を学ぶことができます。
日野自動車のブースでは、小型EVトラックの展示車を見ながら、参加者が描いた塗り絵を3D映像化し、バーチャルな世界を走らせることができます。クルマづくりの最前線に立つエンジニアから科学技術やものづくり学べる貴重な機会です。夏休みの自由研究に、いかがでしょうか?
詳細は以下から。https://www.jsae.or.jp/kidse/
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