- 2025/04/16
- JAMAGAZINE, その他, 人財

自動車メーカー入社式 次代を担う若者に期待
自動車メーカー14社は4月1日、一斉に入社式を開催しました。自動車産業では電動化や知能化が新たな競争軸となり、変革が求められています。各社トップが次世代の自動車産業を担う新入社員の挑戦に期待を寄せ、エールを送りました。
いすゞ自動車
いすゞ自動車は藤沢工場(神奈川県藤沢市)に隣接する「いすゞプラザ」で入社式を開きました。新入社員311人に向け、南真介社長は「いすゞは一歩一歩着実に積み上げ、世界中から信頼を得ています。将来、プロフェッショナルに育った皆さんが、会社の大きな力になることを期待しています」と激励しました。新入社員代表の山口翼さんは「何事も全力で取り組み、自動車業界に新たな風を吹き込む存在になれるよう、精一杯努めてまいります」と決意を語りました。

いすゞ自動車の南真介社長は「会社の大きな力になることを期待している」と激励
カワサキモータース
カワサキモータースは、本社(兵庫県明石市)で入社式を実施し、65人の新入社員が参加しました。伊藤浩社長は「今、当社は、2030ビジョンの達成に向けた大胆なアクションが着実に成果を上げてきています。今日入社した皆さんの目の前にはチャンスが大きく拡がっています。チャンスを活かし、自らの夢、社会に対して『Good Times』を提供する人財へと成長されることを願っています」と思いを語りました。

「One Kawasakiの精神で、楽しく、素晴らしい会社を一緒に実現しよう」と語る伊藤浩社長
スズキ
スズキは、グランドホテル浜松(浜松市中央区)で、関係会社と販売代理店を含めたスズキグループの入社式を実施しました。スズキには701人が入社しました。鈴木俊宏社長は「『社是』では製品・会社・人づくりに対する努力目標を示しています。それを支える『3つの行動理念』は『小・少・軽・短・美』、『現場・現物・現実』、『中小企業型経営』です。社是と3つの行動理念は全員が心に留め、挑戦と行動を続けて、「個の成長」を達成してください」と語りました。

新入社員に向け「チームスズキ一丸となって挑戦していきましょう」と語る鈴木俊宏社長
SUBARU
SUBARUは613名の新入社員を迎え、本社(東京都渋谷区)のあるエビススバルビルや群馬製作所(群馬県太田市)など、各拠点で入社式を実施しました。大崎篤社長は新入社員に向け、「自動車業界は大変革期の真っただ中にあり、常識やこれまでのやり方を大きく変えることが求められます。この荒波の中を力強く突き進む、『変革をリードする人財』になっていただきたいと強く願っています。取り組み次第で未来は大きく変えられます。新しい時代のスバルをともに創っていきましょう」とエールを送りました。

『変革をリードする人財』になってほしいと語ったスバルの大崎篤社長
ダイハツ工業
ダイハツ工業は本社(大阪府池田市)の大ホールで入社式を行いました。会場には「ミゼット」や「コンソルテ」といった歴史車や「ミライース」などの商品を展示し、井上雅宏社長は、227人の新入社員に向けてそれぞれの開発経緯などを説明しました。また、井上社長は「展示車のように、創業以来、顧客に寄り添って商品を造ってきました。今後も、小さなクルマを中心としたモビリティカンパニーとして我々にしかできない廉価な移動や先進技術を提供します。皆さんには展示車に続く次の一台、次の未来を実現してほしい」と話しました。

井上雅宏社長、星加宏昌副社長、桑田正規副社長と227人の新入社員達
トヨタ自動車
トヨタ自動車は、愛知県豊田市の本社で入社式を開きました。新卒採用2010人が出席し、キャリア入社909人もリモートで参加しました。佐藤恒治社長は挨拶の冒頭、「クルマ屋のトヨタへようこそ」と新入社員に呼びかけ、「もっといい車を作り、車の未来を変えていく原動力は一人ひとりの熱量だと思います。今の気持ちを大切にして熱い想いを語り合える仲間をたくさん見つけていきましょう」と語りました。

新入社員と記念撮影する佐藤恒治社長
日産自動車
日産自動車は本社(横浜市西区)で入社式を開催しました。1日に就任したイヴァン・エスピノーサ社長は、「皆さんの新しい視点、多様な経験、そして革新的な思考こそが、日産の変革を推し進める原動力になります。私が大切にしている3つの言葉、『スピード』と『安定性』『共感』が今の日産に必要なことです。心に留めて、日々の仕事に取り組んでください。ともに新しい日産、モビリティの未来をつくりましょう」と、868人の新入社員を激励しました。

「新しい日産、モビリティの未来をつくりましょう」と呼びかけた日産のエスピノーザ社長
日野自動車
日野自動車は入社式を本社(東京都日野市)の大ホールで実施しました。138人の新入社員を前に、小木曽聡社長は「お客様と社会の役に立つことを生業としていると念頭に置き、『HINOウェイ(企業理念)』の価値観を大切にしてほしいと思います。一致団結すれば、力を発揮でき、よりよい会社にできると考えています。主体的、積極的に取り組めば、努力した分が成長になり、仕事が面白くなります。仲間とコミュニケーションを取り、未来を一緒に作っていただきたい」と激励しました。

日野の小木曽社長は「未来を一緒に作っていただきたい」と新入社員を激励した
本田技研工業
本田技研工業は宇都宮市内のマロニエプラザで入社式を行いました。埼玉県や三重県などの事業6拠点はオンラインでつなぎました。三部敏宏社長は「時代の環境変化を乗り越えてこられたのは、夢の力と創造力で世に先駆けた新しい技術や価値を創り、モビリティを進化させ、それを糧に歩み続け、新たな発想を生み出してきたからだと思います。夢への挑戦があったからこそ、『ホンダならきっとやってくれる』と期待される企業であり続けてきました。時代が変わっても決して変わることのない目指す姿です」と語りました。

新入社員に「一緒に新しいホンダを作り上げていきましょう」と呼びかける三部敏宏社長
マツダ
マツダは508人の新入社員を迎え、マツダ体育館(広島市南区)で入社式を行いました。式典で毛籠勝弘社長は「マツダには100年以上にわたる歴史、そして広島の復興と挑戦の物語があります。終戦80年となる今年、皆さんもその歴史の1頁を開く一員となります」と新入社員を激励しました。新入社員を代表して登壇した5人からは「車づくりの知識や技術を学ぶだけでなく、人間としても成長して地域社会に貢献します」などと抱負が述べられました。

マツダの新入社員は毛籠勝弘社長を前に、人間としての成長と地域貢献を宣言した
三菱自動車
三菱自動車は369人の新入社員を迎え入れました。岡崎製作所(愛知県岡崎市)で入社式を実施し、中継で水島製作所(岡山県倉敷市)や京都製作所(京都市右京区)もつなぎました。加藤隆雄社長は「新入社員の皆さんには『世の中の変化に敏感であること』『失敗を恐れずにチャレンジすること』を期待しています。会社の成長を支え、将来を担っていくのは若い社員です。これから一緒にさまざまなチャレンジをしていくことを楽しみにしています。一緒に頑張りましょう」とエールを送りました。

新入社員に期待のメッセージを送る加藤隆雄社長
三菱ふそうトラック・バス
三菱ふそうトラック・バスはウェスティンホテル横浜(横浜市西区)で実施し、227人の新入社員を迎え入れました。デッペン社長は「当社が環境保全技術、電動化、革新的なソリューションに投資するうえで、皆さんは新鮮な視点と革新的な考え方を加えてくれると信じています」と激励しました。

三菱ふそうトラック・バスには227人が新たに入社した
ヤマハ発動機
ヤマハ発動機は静岡県磐田市のコミュニケーションプラザで入社式を実施し、新入社員312人が出席しました。設楽元文社長は、今年の鈴鹿8時間耐久レースに6年ぶりにファクトリーチームが参戦することを明かし、「新入社員の皆さんにも観戦してもらえるよう計画しています。まずは皆さん自身でレースを応援し、楽しんでください」と呼びかけました。

3月に社長に就任した設楽元文社長が312人の新入社員を激励した
UDトラックス
UDトラックスは本社(埼玉県上尾市)と各地の拠点をオンラインでつなぎ実施しました。4月1日付で就任した伊藤公一社長兼CEO(最高経営責任者)は132名の新入社員に向けて、「物流は『社会の血流』と呼ばれ、人々の暮らしの根幹を支えています。世界の物流を支える誇りを持って働いていただきたい」とエールを送りました。また「UDトラックスの強みはダイバーシティが根付いていること。違う文化や価値観を積極的に受け入れ、新しい学びや発見をしてほしい」と期待を込めました。

UDトラックスには132人が新たに加わった