クルマやバイクの魅力を発信!自動車メーカーのバーチャル社会科見学

自動車メーカーは、自社の歴史やものづくりのこだわりなどを紹介する博物館などの関連施設や工場見学の機会などを用意しています。ただ、新型コロナウイルス感染拡大により、気軽に訪れることが難しくなっているのが実情です。その中で、最新のバーチャル技術などを活用し、施設紹介や生産工程の解説などをウェブサイトで展開する自動車メーカーが増えています。自宅に居ながら楽しめるバーチャル社会科見学の事例を紹介します。

■日産自動車「日産工場バーチャルツアー」

2022年3月にオープンした同サイトでは、最新の360°VR撮影技術を活用して、バーチャル空間上に追浜工場のゲストホールを再現しています。電気自動車「リーフ」や高性能スポーツモデル「GT-R」などの紹介や開発のこだわりを解説するほか、車両の生産工程を通じて日産のものづくりへの理解を深めることができます。ゲストホールに設置するオリジナルグッズの自動販売機まで再現しています。

日産ものづくりサイト
https://www.nissan-global.com/JP/PLANT/TOUR/

■ホンダ「クルマやバイクができるまで 工場見学に行こう!」

ホンダは、四輪車と二輪車の生産工程を工場見学形式で解説しています。四輪車では、6つの生産工程にわけて紹介。写真や動画に加えて、ポップな動きのイラストなどを多用し、楽しみながらものづくりを学ぶことができます。使用する素材や細かな技法をわかりやすく解説するなど、バーチャルながら内容は本格的で、大人でも見ごたえのある構成となっています。二輪車は原付一種の「クレア スクーピー」の生産工程を紹介しています。


クルマやバイクができるまで
https://www.honda.co.jp/kengaku/index.html

■いすゞ自動車「おうちプラザ!!」

いすゞ自動車の博物館「いすゞプラザ」では、自宅に居ながらいすゞプラザを楽しめる「おうちプラザ!!」を展開しています。ドローン視点で館内を見学できる「いすゞプラザバーチャルツアー」や、展示する歴史的車両の映像紹介、ガチャピンが施設見学する様子など、さまざまなコンテンツを用意しています。また、コロナ禍での新しい社会科見学の形態として、小学校5年生を対象とした「いすゞバーチャル社会科見学」を2021年9月に開始しました。学校授業の一環として、小学校の教室といすゞプラザをライブで結び、アテンダントスタッフによる案内や事前収録された車体工場と組立工場の見学映像などを織り交ぜ、藤沢工場などいすゞのクルマづくりを紹介しています。


いすゞプラザ
https://www.isuzu.co.jp/plaza/

■ヤマハ発動機「コミュニケーションプラザ360°バーチャル体験」

ヤマハ発動機の展示施設「コミュニケーションプラザ」は、「コミュニケーション」をキーワードに同社製品を愛用する顧客をはじめ、取引先、グループ社員が情報交換や交流することで、ともにスキルを高め合うことをコンセプトとしています。施設内では、世界で活躍するさまざまな分野の製品や歴史的製品を多数展示するほか、同社の最新技術や活動、情報が集約されています。最新のVR技術を用いた同サイトでは、まるで実際に訪れているかのように、自由に施設内を見学することができます。

コミュニケーションプラザ360°バーチャル体験
https://my.matterport.com/show/?m=yeK9yTDhpJZ