- 2022/10/27
- JAMAGAZINE, トラック, 軽自動車
「全国軽トラ市」3年ぶりに開催。長野・篠ノ井にスズキ・ダイハツの社長も駆け付け応援
県外からも出店者が集まる「第7回全国軽トラ市in長野しののい」が開催された10月16日の長野県長野市篠ノ井駅東口駅前通り。普段は決して人通りが多くない駅前通りにこの日は3万人が訪れ、活気にあふれました。軽自動車を使ったこの地域振興策をさらにより盛り上げようと自工会でも2021年4月に立ち上げた「軽まつり分科会」が中心となり、イベントの告知やブースの出展などの支援を行っています。
軽トラ市は地域振興を目的に2005年に岩手県雫石町で始まり、今では全国100カ所以上で開催されるようになったイベントです。醍醐味は「安いね、これ」「もう1個おまけにつけとくよ」といった温かみのあるコミュニケーション。今や一般的になったインターネットでの買い物では味わえない人と人とのつながりを感じられるのが軽トラ市です。
「全国軽トラ市in長野しののい」の米村正明実行委員長
その中で全国軽トラ市は年に一度開催されるイベントです。篠ノ井で開催することは19年時点ですでに決まっていたものの、その後のコロナ禍で2年にわたって開催が見送られていただけに米村正明実行委員長は「一緒に準備してくれた仲間に感謝の気持ちでいっぱいです」と感慨深げに話します。この日は自工会からも軽自動車委員長の奥平総一郎(ダイハツ工業社長)と、副委員長の鈴木俊宏(スズキ社長)などが現地に足を運び、出店者との会話や特産品の買い物を楽しみました。奥平は「とても活気づいていてお客さんとお店とのコミュニケーションも良い」と振り返りました。
現地を訪れた軽自動車委員長の奥平総一郎と副委員長の鈴木俊宏
軽自動車は、特に地方での保有率が高く、生活の足だけではなく、仕事の相棒としても活用されています。軽トラ市は「軽を使った事業者の方々と地域住民の方々のつながりをつくる非常に良い取り組み」(軽まつり分科会長の鈴木智博)であり、自工会としても支援しています。具体的には、各地の軽トラ市の告知ページを制作し、イベントへの来場誘引を図っているほか、主要な軽トラ市には来場者が楽しめるブースも出展しています。
軽まつり分科会長の鈴木智博
他業界団体との連携も行っており、全国軽トラ市in長野しののいでは日本自動車連盟(JAF)にも出展を呼びかけ、シートベルト効果体験車などを用意してもらいました。また、全国軽自動車協会連合会を通じて地域の販売会社にも最新の軽自動車を展示してもらうなど、自工会では今後も支援の輪を広げて軽トラ市を盛り上げていく考えです。
会場には最新の軽自動車もずらりと並んだ
JAFはシートベルト効果を体験できる「シートベルト・コンビンサー」を用意