自動車メーカー運営のサーキット レース以外の楽しみも増加中!

自動車メーカーが運営する全国のサーキットでは自動車やオートバイのさまざまなレースが行われています。毎シーズンの熱戦を楽しみにしているモータースポーツファンは多いことでしょう。しかし、サーキットにはレース観戦以外にもさまざまな楽しみ方があります。その一部を紹介します。

トヨタ自動車は富士スピードウェイ(静岡県小山町)を中心に、『富士モータースポーツフォレスト』として、モビリティとモータースポーツの魅力を知り、楽しみ、参加することで、人生をより豊かに・幸せになっていただける「大人の遊び場、社交場」「未来のモビリティ・モータースポーツの街」を目指し施設を拡充中。そこは未来のモータースポーツやモビリティのショーケース。つぎつぎに、ワクワクが生まれる森を育んでいます。
昨年秋オープンの「富士スピードウェイホテル(アンバウンドコレクションby Hyatt)」や、「富士モータースポーツミュージアム」は、国内のクルマ好きの方々に止まらず、海外のお客様も数多く訪れています。

そこで夏休み企画として、ホテルでは通常宿泊者のみ使用可能の「温浴施設」を日帰りで利用できる期間限定企画や、ミュージアムも、「クルマづくりにモータースポーツが果たした役割」というテーマで、国内外の自動車メーカー10社・約40台の車両を常設展示中。夏休み期間中は「小学生無料」と、多くの方々に遊びに来ていただく取組みをご用意しています。


期間限定で日帰りでも使用できる温浴施設

そして5月末に富士スピードウェイの西口エリアに開設した、「ウェルカムセンター」&「ルーキーレーシングガレージ」は、入場無料で、モータースポーツの“いま”をお届けすべく、歴史を紡いできた「あの」車両や水素エネルギーの体験型コンテンツなど、モータースポーツへの挑戦や取組みをお伝えする企画展示を常設しています。また隣接する「ルーキーレーシングガレージ」の見学エリアは2階でつながっており、実際に闘っているレーシングカーを整備するメカニックの真剣な姿や、タイヤ交換練習など、普段見られないようなシーンを目にすることができます。

2023年5月に開館した富士モータースポーツフォレストウェルカムセンター&ルーキーレーシングガレージ

本田技研工業の「モビリティリゾートもてぎ」(栃木県茂木町)は広大な自然環境を生かしたリゾート施設です。オーバルコースとロードコースを併設したサーキット「ツインリンクもてぎ」として1997年に開業しました。2022年3月には「モビリティと人と自然がこれまで以上に共生する」というテーマにふさわしい現在の施設名に変更しました。

こちらの施設の特徴は自然豊かな環境です。自然を生かしたさまざまなアクティビティーを揃えた「ハローウッズ」のほか、グランピングも楽しめるキャンプ場やホテルも備えています。このほか、伝説のF1マシンなど300台を展示する「ホンダコレクションホール」もあり、大人から子どもまで楽しめる施設となっています。

モビリティリゾートもてぎではグランピングも楽しめる

ホンダのもう一つのサーキット、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)は、F1日本グランプリや鈴鹿8時間耐久レースが開催されることで有名です。広大な敷地には、操るアトラクションが揃う遊園地、プール、ホテルなど施設が充実し、一年を通してレジャーを楽しむことができます。

遊園地などのレジャー施設が充実する鈴鹿サーキット

カワサキモータースの オートポリス(大分県日田市)では、オフロードでバギーの走行を体験できる「オフロード・バギー・ヴィレッジ」を23年に開設しました。水路、砂地、丸太など11のコースがあり、インストラクターの指導の下、運転体験や同乗体験を行えます。

オフロードでバギーを体験できるオートポリス

運転体験コースには「初級コース」と初級コースを2回以上体験した人向けの「中級コース」があります。初級コースはウォッシュボード、砂地、水路などを走ります。中級コースは丸太やトリプルヒルといった難易度の高いコースも走行します。同乗体験コースはインストラクターが運転するバギーに同乗し、日常では味わえないオフロード走行を体験できます。施設には宿泊ロッジやキャンプエリア、バーベキューエリアなども備え、自然を満喫できる環境が整っています。

ヤマハ発動機のスポーツランドSUGO(宮城県村田町)は、女性、ファミリーなど新しいモータースポーツファンの需要を創造するために、23年4月「SUGO CAFE」をオープンしました。

スポーツランドSUGOは「SUGO CAFÉ」を4月にオープン

カフェ営業部の本田義幸さんは、「SUGO CAFEは、誰でも気軽に入れるように施設の外に作り、地元村田町で育まれた発酵食品を活用したメニューを提供することにより、地域振興にも貢献します。」と言います。
今後はカフェを起点とした企画も展開することにより、人々が集う機会を提供しつつ、モータースポーツへの関心を更に高めていこうとしています 。

このようにサーキットには、さまざまなレジャー施設が用意されており、レース以外の楽しみもいろいろあります。ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。

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