112万人が来場!ジャパンモビリティショー閉幕

約70年間続いてきた東京モーターショーから名称・コンセプトを変革し、東京ビッグサイトで4年ぶりに開催した「ジャパンモビリティショー2023」が、10月26日(木)~11月5日(日)の会期を終えて閉幕しました。来場者数は目標の100万人を超え111万2000人、出展者数は前回(19年)の2.5倍に当たる475社と、多くの方々にご参加いただくことができました。ご来場いただいた皆さま、出展者の皆さまをはじめ、関わっていただいたすべての皆さまにお礼申し上げます。

「乗りたい未来を、探しに行こう!」をテーマに開催したジャパンモビリティショーは、名称を「東京」から「ジャパン」に、「モーター」から「モビリティ」に変えて開催しました。近い将来に発売するコンセプトカーの発表が中心だった従来のモーターショーから、自動車産業の枠を越え、さまざまな産業と共に日本の未来を創っていくショーへと生まれ変わりました。

多様なモビリティがつくり出す未来を表現

 

自工会では、新生ジャパンモビリティショーを象徴する各種の主催者プログラムを実施しました。メインの「Tokyo Future Tour」は、モビリティが変える未来の東京の街や、さまざまなモビリティによって広がる生活や食、遊びの未来、そして災害現場でモビリティがどう活躍するのかを「LIFE/EMERGENCY/FOOD/PLAY」の4つの切り口でご覧いただきました。

未来の東京の街を表すイマーシブシアター

ライフ&モビリティ

エマージェンシー&モビリティ

フード&モビリティ

プレイ&モビリティ

空飛ぶ車やパーソナルモビリティなどの展示のほか、ミュージカル仕立ての演出により、来場者の皆さまに、より一層楽しんでいただける内容といたしました。このTokyo Future Tourには、約50万人の方々にご来場いただき、多様なモビリティがつくりだす未来を多くの方にご体験いただきました。

スタートアップ支援プログラム

 

未来のモビリティを担うスタートアップ企業を支援するプログラム「Startup Future Factory」も初めて開催しました。大企業とスタートアップ企業が出会う機会を創出することにより、モビリティ産業を拡張・加速させることが目的です。災害・少子高齢化・地域創生・環境・ウェルビーイングの5つのテーマに沿って、大企業とスタートアップ企業が出会う場「Business Meetup」や、ブース展示「Startup Street」では、商談につながる打ち合わせ件数が430件進行し、これらをきっかけに実際に成約に至るケースもあり、 大きな成果を上げることができました。

賞金総額1200万円を用意した「Pitch Contest & Award」は、「LIFE×Mobility 未来の暮らし」「EXCITEMENT×Mobility 未来の感動」「INFRASTRUCTURE×Mobility 未来の社会基盤」の3つのカテゴリーでスタートアップ企業を募集し、116社にご応募いただきました。11月4日(土)の決勝には、事前審査を勝ち抜いた15社が登壇。専門家ら9人の審査員による審査でグランプリ1社と準グランプリ2社を選出しました。グランプリには1000万円、準グランプリには、それぞれ100万円の賞金を贈りました。

Pitch Contest &Awardでスタートアップを激励する自工会副会長日髙祥博

グランプリを獲得したのは、シェアサービスを手掛ける株式会社NearMe(高原幸一郎社長、東京都港区)=EXCITEMENT× Mobility 未来の感動部門=です。 同社は自宅やホテルと全国の空港をつなぐ、ドア・ツー・ドアのシェアサービスを手掛けています。シェアサービスの利用を促進することにより、生活者の価値観や行動を充実させ、地球にも、人にもより良い、豊かな生活の実現を目指しています。

グランプリ NearMe高原好一郎社長

準グランプリ2社には、Global Mobility Service株式会社(中島徳至社長CEO、東京都千代田区)=LIFE×Mobility 未来の暮らし部門=と、Zip Infrastructure株式会社(須知高匡代表取締役、神奈川県秦野市)=INFRASTRUCTURE×Mobility 未来の社会基盤部門=が選ばれました。

Global Mobility Serviceは、世界の貧困・低所得者層の信用創造を行うスタートアップ企業です。支払い能力があるにも関わらず、与信審査に通らない人に、ローンの活用機会をつくり出し、モビリティの活用とともに、就業機会を創出しています。モビリティを使いたくても使えない人、売りたくても売れない人の双方の課題を解決することが目的です。

準グランプリ Global Mobility Service中嶋徳至社長CEO=左

Zip Infrastructureは、自走式ロープウェイ「Zippar」を使って街づくりに貢献するスタートアップです。デッドスペースとなっていた道路上の空間を使い、利便性・安全性・経済性に優れた次世代交通システムによって、「渋滞のない、どこでも駅徒歩5分圏内となる世界」をつくることを目指しています。

準グランプリ Zip infrastructure須知高匡代表取締役=左

授賞式に出席した副会長の日髙(ヤマハ発動機社長)は、「参加した各社が、今後もっと大きくなり、日本を元気にしてもらいたい」と激励の言葉を贈りました。

授賞各社コメント

 

株式会社NearMe
「NearMeにとって、グランプリの意味は大きく、これまで愚直に進めてきた、今やるべき『シェア乗り』の方向性や、今できることから社会実装している実績を評価いただいたのだと思います。シェア乗りを次の当たり前にするためには、スタートアップ1社では実現できません。今後は脱炭素や地域課題に関心のある連携パートナーを増やしていき、シェア乗り前提の車両開発にもチャレンジしていきたいと思います」

Global Mobility Service株式会社
「未来の暮らしを創出するスタートアップとして、優秀賞に選ばれ大変光栄です。今後もモビリティサービスを通じて、頑張る人が報われる社会の実現のため、自動車メーカーの皆さまや金融機関、そして提携各社の皆さんと連携を図っていきたいと思います」

Zip Infrastructure株式会社
「(優勝を目指していたので)悔しいがうれしい、というのが率直な気持ちです。ただ、カテゴリー優勝ができたのは、日頃、開発や営業を頑張っている社員の皆のおかげだと思っています」

マツコデラックスさんと自工会会長 豊田章男のトークショー

 

「モビリティ版ダボス会議」と銘打ち、モビリティと未来をテーマにしたトークショー「Japan Future Session」も連日開催し、合計4万2千人の方々にご来場・ご視聴いただきました。最終日の5日には、会長の豊田とタレントでコラムニスト・司会者のマツコデラックスさんとのトークショー「緊急企画!ジャパンモビリティショー大反省会 マツコデラックス×自工会会長 豊田章男」を開催し、会場とオンライン中継を合わせ、多くの方々にご参加いただきました。

マツコデラックスさんと自工会会長豊田章男のトークショー

会長の豊田は、「世界のモーターショーの来場者がどんどん減少する中で、何とかしなければならないと考えたのが4年前のモーターショーだった。何をやってもいいから、とにかく一回、人を集めてみようということで取り組み、130万人が集まった」と前回の東京モーターショーを振り返りました。

そして、「自動車が動くと100万人が集まる。今回は未来づくりに参加する人や、車好き・運転好き、ベンチャー、他の産業と、いろいろな人を集めてやろうということで、名称を『東京』から『ジャパン』に、『モーターショー』から『モビリティショー』に変えた」と、東京モーターショーをジャパンモビリティショーに変えた経緯を紹介しました。

スタートアップ支援を新たに取り入れたことについては、「モビリティの未来をつくっていくためには、日本で活躍している、あるいはこれから活躍しようとするスタートアップと投資家をマッチングし、新しいビジネスの第一歩にしてもらうことが必要」と狙いを語りました。その上で、「自動車を軸にしてもらえば、多くの人にマッチングの機会を与えられる。その効果が出てきているのではないか」と話しました。

多くの来場者で一杯になった会場

「多様化」も今回のジャパンモビリティショーのテーマでした。会長は、ソファ型のモビリティや、耳の聞こえない人のために音を映像で表す技術などの出展事例を挙げ、「モビリティと名称を変えたことで、多くの選択肢が移動手段として出てくる可能性を感じた」と感想を述べました。

会長は、「第1回のジャパンモビリティショーは今日で終わるが、これが日本から世界に発信するスタートであってほしい。ご参加いただいた方々が、モビリティは自分の未来にどう影響してくるのだろうと、少しでもお考えいただいた2週間であったなら、主催者としては大成功だったと思う」と締めくくりました。

東京モーターショーから生まれ変わったジャパンモビリティショーはいかがだったでしょうか。自工会はこれからも、自動車産業の枠を越え、新たな価値を創造するモビリティ社会を皆さまと共につくっていきたいと考えています。次回のジャパンモビリティショーにも、ぜひご期待ください。

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