- 2024/04/02
- JAMAGAZINE, モータースポーツ, レース
今年は春開催!F1日本グランプリ
自動車レースの最高峰、フォーミュラワン(F1)の第4戦・日本グランプリ(GP)が4月5~7日、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で開催されます。モータースポーツファンには秋の風物詩としてお馴染みだったレースですが、2024年シーズンは、開催時期を4月に変更して開催されます。春の鈴鹿でどのようなレースが繰り広げられるか、ファンの注目が集まっています。
F1は1950年から続く、自動車レースの世界選手権です。車両はドライバーとタイヤがむき出しのレース専用車(フォーミュラカー)で、直線での最高時速は300km以上、コーナーでも200kmを超えるスピードで走り抜けることもあります。F1は、メディアを通じた世界の視聴者数が年間約15億5000万人以上(2021年)と発表しています。近年は、米国の動画配信サービスでF1を題材にしたドキュメンタリードラマが製作されたこともあり、人気が高まっています。
日本GPは76~77年に富士スピードウェイ(静岡県小山町)で開かれ、10年の時を経て87年に鈴鹿サーキットで復活。以来、継続開催されています。2007~08年には、富士スピードウェイに会場を移しましたが、09年から再び鈴鹿での開催が続いています。今年の開催時期を4月に変更したことについて主催者は、F1のサステナビリティ(持続可能性)を考慮したと説明しています。24年の開催スケジュールを見ると、日本GP(第4戦)の前後にオーストラリアGP、中国GPが開かれます。世界を転戦するF1としては、周辺国で連続して開催することで、移動時に発生するCO₂の排出量を抑える狙いがあるといいます。
もう一つの理由としては、天候があると言われています。日本GPが開かれていた9月下旬から10月は台風シーズンで、レースもたびたび天候に翻弄されてきました。コロナ禍後、3年ぶりの開催となった22年のレースでは、雨の影響で決勝レースが約2時間中断しました。春開催の今年は、穏やかな気候の下でレースが開催されることが期待されています。
レースの見どころは、本田技研工業がチームパートナーとして技術支援する2チームと、現在、日本人として唯一参戦している角田裕毅選手の活躍です。22年から2年連続で王座に輝いているオラクル・レッドブル・レーシングは、今年も開幕から2戦連続で1~2位を独占する好調な滑り出しを見せています。3位以下を大きく引き離す強さが鈴鹿でも見られるかどうか、注目されます。
ホンダが支援するもう一つのチーム、ビザ・キャッシュアップRB・F1チームには、角田選手が所属しています。参戦4年目を迎える今年、角田選手はチームをけん引するような走りをみせています。ホンダの鈴鹿レーシングスクールで腕を磨いた角田選手。コースを熟知した鈴鹿での好成績に期待がかかります。
春開催がホンダ勢の追い風になるのか、レース展開を予想しつつ、サーキットに出掛けてみてはいかがでしょうか。
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