レースを通じメーカーが協業!広がる #カーボンニュートラル への「選択肢」

11月13日、スーパー耐久レース(S耐)の最終戦が開催中の岡山国際サーキットにて、カワサキ、スバル、トヨタ、マツダ、ヤマハによるカーボンニュートラルに向けた新たな協業を発表する記者会見が開催されました。

今シーズンよりトヨタが水素を燃焼するエンジンでS耐の開発車両カテゴリに参戦していることはご存知の通りですが、二輪も含むメーカー5社のトップが一堂に会するのは極めて異例なことです。

「敵は二酸化炭素であり、内燃機関ではない」「カーボンニュートラルへの道筋は1つではない」という共通の思いのもとに、メーカーの垣根を超えてモータースポーツを軸とした新たな取り組みがスタートします。

ハイライト動画

各社からの具体的な活動は以下の通りです。

【マツダ】次世代バイオディーゼル燃料を使用するSKYACTIV-D1.5でレースに挑戦

マツダ(株)代表取締役社長兼CEO 丸本明 氏

マツダユーグレナから供給を受ける100%バイオ由来のディーゼル燃料を使用するSKYACTIV-D 1.5(ディーゼルエンジン)を搭載した「MAZDA SPIRIT RACING Bio concept DEMIO」でスーパー耐久レースのST-Qクラスに参戦します。

MAZDA SPIRIT RACING Bio concept DEMIO

マツダ発表プレスリリース

【SUBARU、トヨタ】バイオマス由来の合成燃料を使用し、来年のスーパー耐久シリーズに挑戦

(株)SUBARU 代表取締役社長 中村知美

SUBARUトヨタはバイオマスを由来とした合成燃料を使用する新たな車両(SUBARU BRZおよびGR86ベースとした車両)をスーパー耐久シリーズのST-Qクラスに投入し、実証実験をしていきます。

SUBARU発表プレスリリース

トヨタ発表プレスリリース

【川崎重工、ヤマハ発動機】水素エンジン開発の共同研究の可能性について検討を開始

川崎重工業(株)代表取締役社長執行役員 橋本康彦 氏

川崎重工ヤマハ発動機は、二輪車への搭載を視野に入れた水素エンジンの共同研究について検討を開始しました。さらに今後は、本田技研工業株式会社スズキ株式会社が加わり、4社で二輪車における内燃機関を活用したカーボンニュートラル実現への可能性を探っていく予定です。

川崎重工発表プレスリリース

ヤマハ発動機発表プレスリリース

【トヨタ、ヤマハ発動機】水素エンジン車両のスーパー耐久参戦継続

トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長 豊田章男 氏

トヨタは、2016年からヤマハ発動機株式会社デンソーほか関係者と共に、水素エンジンの開発に取り組み、スーパー耐久レースに投入し、水素を「つくる」「はこぶ」「つかう」の選択肢を広げる取り組みを、様々な企業・自治体と共に行ってきました。来季もBRZや86とともに、ST-Qクラスに参戦します。

ORC ROOKIE Corolla H2 Concept

トヨタ発表プレスリリース

記者会見録画