- 2024/11/20
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自動車文化を名古屋から発信!COPPA CENTRO GIAPPONE 2024
往年の名車から現代のスーパースポーツカーまで一堂に会した自動車イベント「COPPA CENTRO GIAPPONE(コッパ・チェントロ・ジャポーネ)2024」が10月14日、名古屋市内の久屋大通公園を中心に開催されました。会場周辺ではさまざまな催しが並行して実施され、絶好の晴天に恵まれたこともあり、多数の観衆が詰めかけました。
名古屋市役所を発着するパレードでは、市内有数の繁華街を200台超のクラシックカーが行進し、訪れた観客の目を楽しませていました。
チェントロはイタリア語で「中心」の意味です。イタリアのミラノと姉妹都市提携を結ぶ名古屋で本イベントは開催されました。テーマは「自動車の昨日、今日、明日」で、今年で3回目の開催となります。イベントは主に国内外のクラシックカーを展示する「コンコルソ・デレガンツァ」と、名古屋市中心部を約200台の車両がパレードする「グラン・プレミオ・サカエ」の2つで構成されました。
コンコルソ・デレガンツァは自動車の芸術的価値を品評する欧州のイベント「コンクール・デレガンス」をモチーフに行われました。久屋大通公園の中部電力ミライタワー(名古屋テレビ塔)を中心としたエリアに多数のクラシックカーが集結。名古屋のシンボルである緑豊かな公園のロケーションを活かし、旧車ファン垂涎の往年の名車が展示されました。
1つ目は「Class-D-2: Made around 1954」という名古屋テレビ塔が完成した1954年にちなんだもので、54年前後の年式の車両が展示されました。
2つ目は、「Class-E: Pre-War Cars」のカテゴリーでは、第二次世界大戦前に生産されていた1925~37年までのクルマが並びました。また、「Class-F: Mini-Car」では、ダイハツ「Bee」(1951年式)、ホンダ「Z」(1971年式)、トヨタ「iQ」(2009年式)などがお目見えしました。
中部電力MIRAI TOWERの下では、「ClassD-1: Born in 1954」のテーマで、テレビ塔誕生年の1954年製のクルマやモーターサイクルが展示されました。
また、タワーの下にはお茶席・カフェなども設けられ、好天のもとで来場者がひと息する姿も多く見られました。
ミズベヒロバでは「Class-B: Tribute Marcello Gandini」と題し、日本でもなじみが深いランボルギーニ「カウンタック」などを手掛け、今年3月に亡くなられたイタリア人デザイナーのマルチェロ・ガンディーニ氏の作品やオマージュが並びました。水面に映える流麗な車両とテレビ塔をバックにした美しい景色、そして会場の緑と合わさった芸術性はここにしかないもので、訪れたユーザーが感嘆の声を挙げていました。
会場南側の錦通沿いのラルフローレン広場では「Class-A: WRC Legend Rally」というカテゴリーにてWRCコーナーを開設。50年前のラリーカー、トヨタ「セリカ」(1982年式)や最新のレース車トヨタ「GRヤリス」などが展示されました。ここでは11月21~24日まで愛知県、岐阜県で開催される世界ラリー選手権「フォーラムエイト・ラリージャパン2024」のブースも出展され、訪れたファンに大会をアピールしました。
一方で、グラン・プレミオ・サカエでは古今東西の名車が名古屋市役所を皮切りに、広小路通、栄町商店街、本町通、伏見通などを約10kmのコースをパレード走行しました。
パレードは愛知県警察本部の三菱自動車「GTO」(1997年式)を先頭に、各車が約1時間かけてコースを走り、市役所にゴールしました。
イタリア車、ドイツ車が台数では目立つ状況でしたが、ホンダ「S800」(1966年式)、プリンス「スカイライン2000GTB」(1968年式)、トヨタ「1600GT5」(1968年式)、「コロナ2000GT」(1975年式)、ダットサン「フェアレディZ240ZG」(1972年式)、マツダ「RX-7」(1988年式)なども存在感を発揮していました。
多彩な車両が街中を走るパレードの様子は注目を集め、スマートフォンで写真を撮影する姿が多く見られました。
主催者であるコッパ・チェントロ・ジャポーネ実行委員会は、来年で太平洋戦争終結80周年の節目でもあることから、次回は恒久的な平和に寄与するクルマという大きなテーマにも取り組んで行きたいと話します。また、2025年に名古屋市とトリノ市の姉妹都市提携から20周年を迎えることから、来年はより大きな規模での開催を計画しているとのことです。
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