OICAダイアログ「The Future Mobility Vision and Challenges」を開催

10月31日、自工会はジャパンモビリティショー 2025の開催に合わせて、国際的な自動車ショーの認定や自動車の基準調和などに取り組む団体・OICA(国際自動車工業連合会)の理事を務める、各国自工会(米国インドイタリア韓国)の代表者を招き、ダイアログ「The Future Mobility Vision and Challenges」を開催しました。100名を超える聴衆を前に、GX、DX等をテーマに自動車産業の現状や課題、またその解決策について活発な意見交換がなされました。

基調講演:自工会会長 片山 正則(いすゞ自動車 代表取締役会長)

冒頭、自工会ビジョン2035について、自工会会長の片山正則(いすゞ自動車 代表取締役会長)より基調講演を実施。ビジョン作成の背景や、そこに込めた想いなどをはじめ、将来の社会像を実現するためには、グリーントランスフォーメーション(GX)とデジタルトランスフォーメーション(DX)の両輪に取り組むことが重要であることが強調されました。

基調講演に続くパネルディスカッションでは、自工会副会長の松永明(専務理事)がモデレーターを務め、出席の各自工会のパネリストより、各国におけるGXおよびDXに係る現状・課題の紹介や、国際的な自動車業界団体であるOICAに期待される役割などが議論されました。

議論を通じて、各国ごとに様々な事情・意見はあるものの、GXとDXは、日本のみならず、グローバルな自動車産業の共通課題であることが改めて浮き彫りになりました。同時に、その解決に向けて、これら2つのテーマに係る規格や標準などは業界の協調領域として取り組んでいくことが肝要であること、また、政府や他産業の方々から協力を得る必要性があるとの認識が共有・確認されました。

OICAは、国連の下でグローバルな自動車技術基準の調和活動を長年にわたり推進し、時代に即したルールメーキングや、世界の自動車産業の発展に貢献してきました。100年に1度の変革期を迎えている自動車産業が、今日直面するGX、DXなど様々な“チャレンジ”に取り組むためには、より一層、OICAにおける活動をはじめとする各国自工会による連携が不可欠です。

今回のダイアログを通じ、OICAの枠組みは今後ますますその重要性が高まっていくことが、各国のパネリストをはじめ、聴衆の皆さまとも共有することができました。自工会としても、OICAにおける更なる議論の深化に期待するとともに、OICAメンバーの一員として、引き続き関連の活動に貢献してまいります。

Mr. John Bozzella(President & CEO of AfAI/米国自工会)

Mr. Rajesh Menon(Director General of SIAM/インド自工会)

Mr. Marco Stella(Vice President of ANFIA/イタリア自工会)

Dr. Kang Nam Hoon(President & CEO of KAMA/韓国自工会)

Mr. Francois Roudier(Secretary General of OICA)

OICAダイアログ「The Future Mobility Vision and Challenges」プログラム

2025年10月31日(金)13:30~14:30/於 東京ビッグサイト会議棟

内容 登壇者
1.     開会挨拶 岡 紳一郎 (司会)

(一社)日本自動車工業会 参与・総合政策領域長兼CN担当

2.     基調講演「自工会ビジョン2035」 片山 正則

(一社)日本自動車工業会 会長(いすゞ自動車 代表取締役会長)

3.     パネルディスカッション Mr. John Bozzella

President & CEO of AfAI(米国自工会)

Mr. Rajesh Menon

Director General of SIAM(インド自工会)

Mr. Marco Stella

Vice President of ANFIA(イタリア自工会)

Dr. Kang Nam Hoon

President &CEO of KAMA(韓国自工会)

松永 明 (モデレーター)

(一社)日本自動車工業会 副会長・専務理事

4.質疑応答
5.総括 松永 明

(一社)日本自動車工業会 副会長・専務理事

6.閉会 岡 紳一郎 (司会)

(一社)日本自動車工業会 参与・総合政策領域長兼CN担当

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