「大阪/東京モーターサイクルショー2026」ユニークな若者向け施策!主催者に聞く

一般社団法人「日本二輪車普及安全協会」(以下:日本二普協)が主催する国内最大級の二輪車イベント「東京モーターサイクルショー2026」」(自工会など後援)が3月27~29日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催され、3日間で約11万9000人が来場しました。日本二普協は、3月20~22日にインテックス大阪(大阪市住之江区)で開かれた「大阪モーターサイクルショー2026」(約7万6000人来場)も主催。両会場ともに、前年を超える入場者数となりました。日本二普協は二輪車ユーザーがより安全、安心、快適で楽しいバイクライフを過ごせる社会を目指し、二輪車を取り巻く利用環境の改善、向上のために活動しています。

両モーターサイクルショーでは今回、若年層に対するアプローチを積極的に図り、⼈気スマホアプリゲーム「モンスターストライク」(以下:モンスト)とのコラボレーションに取り組みました。コラボ限定グッズとしてイラストを配したTシャツ付き入場券を発売。会場内を回遊してグッズがもらえる目的で実施したクイズラリーではアクリルジオラマスタンドやキャンバスボードなどをプレゼント。ファンからも人気を集めていました。今回は日本二普協の髙橋亮専務理事にインタビューさせていただき、イベント誘客やバイクユーザー拡大などに向けた施策について伺いました。

―両イベントともに来場者数が前回を上回り、各出展ブースは盛り上がった様子でした。

「かなり盛況でうれしく思います。大阪では開催が3連休ということあり、家族連れが非常に目立ちました。大阪、東京ともに既存ライダーはもとより若年層の方々を中心に来場促進を図りました。前回は、お子さまを持つ40代の来場が落ち込み、その底上げを図ろうと考えました。ライフサイクルの中でバイクを購入できるタイミングで、バイクライフをぜひ楽しんでいただきたい。そのような思いも込め、大阪会場では『仮面ライダーガヴ』、東京会場では伝説のポケモン『Hondaコライドン』に協力いただき、ファミリー層にもフォーカスしながら来場を促す試みを進めました」

インタビューに答える髙橋専務理事(東京モーターサイクルショー会場)

―若年層のバイクユーザー拡大に向け、今回はMIXIの協力を得て、モンストとのコラボを打ち出しました。

「前回は若い女性層の来場が目立ちましたが、二輪免許を取得する年齢層から注目を集めるように動いており、ちょうど縁あって10~20代を中心に幅広い若者に人気を持つ『モンスト』とコラボしました。特に人気のオリジナルTシャツは、大阪・東京バージョンをそれぞれ製作し、人気のキャラクターということで、若年層の方々だけでなく、バイク愛好家の方々もモーターサイクルショーの記念に購入いただいたようで、売れ行きが好調でした」

―自工会によると、二輪車購入層の平均年齢は50代半ばです。二輪車市場ではここ最近、過去にバイクに乗り、中高年になって再度バイクに乗る〝リターンライダー〟もブームになっています。

「男性のリターンライダーが増えていますが、女性のバイクユーザーも増加傾向にあります。子育てが一段落した後の時間の使い方、趣味という点で、例えばご主人がバイクに乗っていて一緒に乗ってみようとか、お子さまも含めて家族でバイクを楽しんでいることから、自分も免許を取って楽しんでみようという動きもあります」

―バイクの乗りやすさ、使い勝手の良さなどにユーザーが魅力を感じているのでしょうか。

「もちろん、二輪車の機動力など日常の移動手段としての利便性に魅力を感じている方もいる一方、一般的に現代の女性はアクティブで、いろいろな趣味の中から一つの選択肢としてバイクを選ぶという傾向が見られるようになっています。日本二普協が、警視庁や各道府県警の協力を得て実施している初心者向け体験型安全運転講習会『Basic Riding Lesson』にも多くの40~50代の女性に受講いただいています。そうした点も含め、日本二普協は〝二輪車と社会の調和〟〝二輪車産業の振興〟を掲げており、文化として二輪車産業が成長していくためには、持続的にバイクライフを安全に楽しんでいただくことが重要です。まずは、二輪車の免許を取得いただき、新たに自身の使用用途に応じたモデルを選択、二輪車の魅力を楽しみながら、末長く安全に乗っていただく環境を整えなければなりません」

―メーカー各社も安全技術面やデザイン面などでさまざまな趣向を凝らしたバイクを展示、発売しています。

「バイクは時代、時代でトレンドが変化しており、最近では、各社『ネオレトロ』というカテゴリーのモデルが多く投入されています。『ネオレトロ』は、懐古的なデザインを基調としながらも、先進の安全・環境技術を搭載しているモデルで、メーカーも販売会社もしっかりと商品のバリエーションを拡充しているほか、商品のPRに積極的にSNSを活用し、楽しみ方にまでつなげています」

本田技研工業から昨年6月、日本二普協専務理事に就任されました。協会の活動として重視していくことを教えてください。

「ホンダでは宣伝・販売促進の部署が長く、四輪車にも携わりましたが、それ以外はほとんど二輪車畑を歩みました。入社後最初の配属は、二輪車の営業、販売促進活動行う販売代理店でした。アルゼンチンやタイの現地法人への海外駐在も経験しました。日本二普協では、広報活動をはじめ動画での情報発信を強化し、二輪車ユーザーにしっかり訴求できるようにしていくことが大事です。ただイベント体験者数は限られおり、やはり限界があります。最大の目的は、事故防止など交通安全啓発をユーザーの皆さんに理解いただき、周知していくことにあります。協会としては『JAPAN RIDERS CAFÉ』などイベント等も通じて、安全意識の啓発や運転マナー向上などについて、どのように効果的に、また効率的に情報発信していくか、きっちり計画して実行していく考えです」

「モンスト」のイラストをあしらったコラボフォトブース➀

「モンスト」のイラストをあしらったコラボフォトブース②

ヤマハブース(東京モーターサイクルショー会場)

大阪、東京モーターサイクルショーともに、中高年の男性ファンに加え、家族連れや若年層も続々と会場に足を運んでいました。業界関係者は「二輪車市場の拡大を図るためにも、幅広い層の来場者にその魅力を訴求する好機になった」と説明しています。

両会場では、車両メーカーや販売会社などに加え、パーツやウエア、アクセサリーなどを取り扱う企業もブースを出展。ライダーファッションやヘルメット、胸部プロテクターなどで、安全機能等を施した商品も注目を浴びていました。

日本二普協もブース構え安全運転を訴求(東京モーターサイクルショー会場)

スズキブース(東京モーターサイクルショー会場)

カワサキブース(東京モーターサイクルショー会場)

ホンダブース(大阪モーターサイクルショー会場)

大阪モーターサイクルショーのエントランス

〈プロフィール〉たかはし・りょう 1988年本田技研工業入社。経営企画部などを経て、2023年から二輪事業統括部事業企画部部長。25年6月から現職。1965年6月生まれ、60歳。神奈川県出身。

【関連リンク】

大阪モーターサイクルショー2026公式サイト

東京モーターサイクルショー2026公式サイト

名古屋モーターサイクルショー2026公式サイト

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