自工会、高規格救急車を寄贈

日本自動車工業会は救急業務の高度化と体制充実に向け、熊本県の阿蘇広域行政事務組合消防本部に「トヨタ ハイメディック4WD」、岡山県の総社市消防本部に「日産 パラメディック4WD」を寄贈しました。消防庁の要請を受け、自工会から地方自治体への救急自動車の寄贈は昭和44年から始まり、今年度で寄贈車両数は766台(救急車両691台/高規格車両75台)になりました。寄贈先は消防庁からの推薦で決め、寄贈した緊急車両は地域医療の現場で活躍しています。

常務理事の矢野が片岡聡一総社市長から感謝状を受け取った

令和2年度中の救急出動件数、搬送人員は、12年ぶりに減少しました。同3年版「救急・救助の現況」によると、救急自動車による出動件数は 593万3,277件(前年比10.6%減)。このうち交通事故は36万6,255件(前年比15.3%減)でした。また、搬送人員は 529万3,830人(前年比11.4%減)。このうち交通事故は34万2,250人(前年比16.8%減)です。

式典後の車両見学(総社市消防本部)

これまで救急出動件数、搬送人員はともに増加傾向でしたが、12年ぶりに減少に転じています。出動内容は、急病と一般負傷が増加。一方で交通事故は減少しています。同2年の救急自動車は、約 5.3 秒に1回の割合で出動し、国民の 24人に1人が搬送されたことになります。

阿蘇広域行政事務組合消防本部での受納式

令和3年4月1日現在の救急業務体制は、消防本部:724本部、救急業務実施市町村:1,690市町村、救急隊数:5,302隊、救急隊員数:6万5,181人、救急自動車数:6,579台/うち、高規格救急自動車6,452台(前年: 6,279台)となっています。

阿蘇広域行政事務組合消防本部での救助活動のデモ

参考: 2021/5/31 高規格救急車を寄贈

高規格救急車を寄贈