自工会、今年も高規格救急車を寄贈

日本自動車工業会は救急業務の高度化と体制充実に向け、鹿児島県の沖永良部与論地区(与論島)広域事務組合消防本部「トヨタ ハイメディック4WD」、福岡県の中間市消防本部「日産 パラメディック4WD」を寄贈しました。消防庁の要請を受け、自工会から地方自治体への救急自動車の寄贈は昭和44(1969)年から始まり、今年度で寄贈車両数は770台(救急車両693台/高規格車両77台)になりました。寄贈先は消防庁からの推薦で決め、寄贈した緊急車両は地域医療の現場で活躍しています。

令和3(2021)年度中の救急出動件数、搬送人員はともに増加しました。同年版「救急・救助の現況」によると、救急自動車による出動件数は 619万3,581件(前年比4.4%増)。このうち交通事故は36万8,491件(前年比0.6%増)でした。また、搬送人員は 549万1,744人(前年比3.7%増)。このうち交通事故は34万573人(前年比0.5%減)です。


沖永良部与論地区広域事務組合消防本部での受納式

過去20年における事故種別の救急出動件数および搬送人員の構成比の5年ごとの推移は、「急病」は増加している一方で「交通事故」は減少しています。救急自動車は、約 5.1秒に1回の割合で救急隊員が出動し、国民の 23人に1人が搬送されたことになります。

中間市消防本部での受納式

令和3(2021)年4月1日現在の救急業務体制は、消防本部:723本部、救急業務実施市町村:1,690市町村、救急隊数:5,328隊、救急隊員数:6万5,853人、救急自動車数:6,549台/うち、高規格救急自動車6,436台(前年: 6,452台)となっています。


高規格救急車「日産パラメディック」

自工会の総合政策領域領域長の岡紳一郎はこの活動について「国民の安全安心な生活を守っていただく救急の業務に微力ながら貢献できるよう、これからも最新設備を搭載した救急車両を納入していきたい」と意義を語りました。


自工会総合政策領域領域長 岡紳一郎

関連リンク

総務省消防庁/令和4年版「救急・救助の現況」

総務省消防庁/令和4年版「消防白書」

【ブログ】2022/4/6 自工会、高規格救急車を寄贈

【ブログ】2021/5/31 高規格救急車を寄贈