夏本番!炎天下と渋滞を快適に過ごすには?

8月に入り、いよいよ夏休みシーズンも本番となりました。旅行や帰省で長距離を車で移動することが多くなるこの季節、移動中の車内もできるだけ快適に過ごしたいものです。そこで今回は夏のドライブでの暑さ対策と渋滞中の車内を快適に過ごすアイデアを集めてみました。

真夏の太陽が照りつける屋外では、車室内の温度は想像以上に高くなるものです。短時間であっても子どもやペット、高齢者を車内に残すことは危険です。絶対にやめましょう。運転を始めるときも車内部品に触ってやけどをしたり、熱中症になったりしないために、車室内の空気は入れ替えてから出発しましょう。

車室内の空気を入れ替える簡単な方法を紹介します。①助手席側の後ろの窓を全開にする②運転席のドアを5、6回開け閉めする。これで空気の入れ替えを素早く行うことができます。

助手席側後席の窓を開けドアを5、6回開閉する(写真提供:JAF)

日本自動車連盟(JAF)のホームページでは「猛暑時のクルマに関する注意点」と題し、車室内の温度を早く下げる方法を紹介しています。
夏などに高温になる車内温度を最も素早く下げる方法は?
それによると、走り始めは窓を開けてエアコンを外気導入にして走行し、熱気が取れたところで窓を閉め内気循環に切り替えます。この方法によって、55度だった室内温度が、5分間で28度に低下しました。いくつかの方法を比べたJAFの実験では、この方法が最も早く車室内温度を下げることができました。
夏の駐車時、車内温度を最も早く下げる方法は?~JAFユーザーテスト~

窓を開けエアコンを外気導入で走行すると早く車内温度が下がる(出典:JAF)

そもそも、あらかじめ車室内温度を上げないようにしておくことも大切です。駐車するときはできるだけ日陰を選んだり、サンシェードを使ったりして日差しを遮るようにしましょう。エアコンの効きが悪くなったと感じたら、エアコンガスが抜けている可能性があります。早めに点検し、必要に応じて充てんしておきましょう。エアコンがフル稼働する夏場はバッテリー上がりも多い季節です。バッテリーを含めた日常点検を行い、トラブルが起きる前に補充・交換など必要な対策をしましょう。

暑さに加え、夏休みシーズンのドライブには渋滞がつきものです。工夫してできるだけ快適に楽しく過ごしたいものです。

車両に後席用モニターが搭載されていれば、動画や映画鑑賞などで同乗者が退屈することなく過ごすことができます。車内でカラオケを楽しむのも良いでしょう。カラオケマイクがあれば、グループや家族での旅行が一層盛り上がります。

ドライブの定番ゲームといえば、「しりとり」です。虫の名前、動物の名前、車の名前、四字熟語など、バリエーションは無限で、大人も子どもが一緒になって楽しむことができます。頭の体操にもなり、退屈しのぎにはもってこいです。

渋滞中の車内を快適に過ごすためのカー用品も多様です。例えば、送風機付きのシートクッションはシートと身体の間に風を送ることでお尻や背中の蒸れを防ぎます。ハンドルに取り付けるツボ押しグリッパーなど運転中の疲れや不快感を軽減する効果が期待できるさまざまな用品があります。

送風クッション

エアコンの風が届きにくい後部座席には扇風機を設置して空気を循環させましょう。扇風機はヘッドレストに装着するタイプなども販売されています。

扇風機で車内の空気を循環

真夏のドライブでは日焼けも大敵です。専用のアームカバーや手袋を使ったり、後部座席にはUVカットフィルムを貼ったりして対策しましょう。このほか、簡易トイレやウェットティッシュを備えておくと、いざというときにも安心です。

最後に忘れてはならないのが、スマートフォンの充電器です。渋滞中の電池切れに備え、車載用充電器を準備しておきましょう。シガーライターソケットに差し込んで使うタイプのほか、スマホホルダーを兼ねたワイヤレス給電タイプも販売されています。

スマートフォン充電器は車内でも必須アイテム

暑さと渋滞への対策を行い、夏のドライブを楽しみましょう

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