自動車メーカーが今年も参戦! ニューイヤー駅伝2024

全国の実業団チームが参戦する「ニューイヤー駅伝2024 inぐんま」(第68回全日本実業団対抗駅伝競走大会)が、今年も元日に開催されました。各地の地方予選を勝ち抜いたチームが集まるこの大会には、自動車メーカーも毎年、顔を揃えます。今年はSUBARUトヨタ自動車本田技研工業マツダの各チームが出場し、熱戦を繰り広げました。

ニューイヤー駅伝は、関東の大学が競う箱根駅伝などとともに、新春を彩るスポーツの祭典として人気が定着しています。1957年に伊勢神宮(三重県伊勢市)を中心としたコースで開催されたのが始まりで、87 年に第31回大会が滋賀県彦根市で開催された後、88年からは群馬県前橋市に会場を移しました。レースは群馬県庁を発着点とする100km・7区間のコースで順位を競います。

群馬での開催をきっかけに、この大会への挑戦を始めたのが、群馬県太田市に拠点を持つスバルです。ニューイヤー駅伝への挑戦は、陸上競技部の活動を開始するきっかけにもなりました。22年の第66回大会では2位と、優勝まであと一歩のところにまで来ました。今年は序盤に見事な追い上げを見せ、沿道の観衆を沸かせました。またスバルは、大会運営用に多くの車両を提供しています。

地元の声援を受け、追い上げを見せるスバルの選手(写真提供:時事)

トヨタはニューイヤー駅伝で、過去3度の優勝を誇る強豪チームの一つです。陸上部の発足は1937年と古く、85年には陸上部から陸上長距離部が分離しました。2022年の第66回大会では5位、23年の第67回大会では3位と、徐々に順位を上げてきました。今年は2区でトップに立つと、そのまま1位を維持し、4時間49分2秒というタイムで優勝しました。トヨタの優勝は、15年の第60回大会以来、8年ぶり4度目です。


ゴールテープを切るトヨタのアンカー(写真提供:時事)

ホンダの陸上競技部も1971年の創部と50年以上の歴史があります。ニューイヤー駅伝には、第25回大会(1980年)から出場しています。通算39回目の出場となった2022年の第66回大会で念願の初優勝を果たすと、23年も連覇しました。今年はホンダの3連覇成るかが大きな注目を集めました。ホンダは懸命にトヨタを追い、2分9秒差で2位となりました。


3連覇に挑んだホンダの力走(写真提供:時事)

1933年の創部と、90年を超える長い歴史を持つマツダ陸上部は、ニューイヤー駅伝で2度の優勝実績があります。22年連続59回目の出場となった今年の大会には、地域や職場の期待に応えるとともに、沿道のマツダファンに感動を与えられるチームを目指して臨みました。声援を受け、懸命にたすきをつなぎました。

マツダも懸命にたすきをつないだ(写真提供:時事)

今年も選手一人ひとりが持てる力を精一杯発揮し、駅伝を楽しみにしているすべての人に多くの感動を与えてくれたニューイヤー駅伝、今後も各社陸上部の活躍に期待しましょう。

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