【更新】令和6年能登半島地震における支援について
2024年1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」の発生から8か月が経過しました。改めまして犠牲となられた方々に謹んでお悔やみ申し上げます。また現在も避難生活をされている方々におかれましては心からお見舞い申し上げます。
1月下旬の自工会会員メーカー各社の活動をまとめた速報(本稿末尾)以降での、これまでの自動車業界による被災地への支援活動をいくつかご紹介します。
日本カーシェアリング協会との連携
各社が情報収集を進める中、災害復旧・復興活動が進むことに伴い被災地での人や物資の移動に関するニーズが急増していることが判明しました。ただ自動車メーカーや販売会社が車両を用意しても、それをどのように登録するか、どのように必要とされている方々に適切に届けるか等の課題がありました。
そこで迅速にニーズに応えるため、東日本大震災後に設立され、能登半島の被災地でも活動されている非営利団体「一般社団法人 日本カーシェアリング協会」からお声がけをいただき、軽トラックを中心に約80台の車両を提供し、同協会のスキームとノウハウを活用することで必要とされている方々に迅速に車両を貸し出すことが実現しました。
日本カーシェアリング協会の記事
https://www.japan-csa.org/blog/archives/6946
日本カーシェアリング協会の動画
公共交通への支援
石川県珠洲市では、通学や市民の足として活用されていた市営無料バス(「一般社団法人 すずバス」による運行)のうちマイクロバス2台が津波の被害により走行不能となりました。
自工会は国土交通省とも連携し、会員メーカーよりマイクロバス2台を無償提供。3月11日より「狼煙~飯田(海)ルート」「狼煙~飯田(山)ルート」の2路線で運行されています。
輪島朝市への支援
1,400年以上の歴史を持つ「輪島朝市」で有名な輪島市街地は地震による火災で甚大な被害を受けてしまいました。現在でも多くの商店は営業を再開することができていない状況です。
こうした中、軽自動車による地域振興に取り組んでいる自工会軽自動車委員会は、輪島朝市組合が歴史ある朝市の灯を消さないようにと石川県内外各地で「出張輪島朝市」を企画しているとの情報を入手。これを支援するため地元の石川県軽自動車協会と協議を重ね、石川県軽自動車協会より2台の軽トラックを提供することになりました。
これらの車両は今後の出張輪島朝市参加店舗の移動販売や商品運搬等に活用される予定です。
輪島朝市組合軽自動車寄贈式動画
被災地の1日も早い復興を願いつつ、これからも自動車業界は少しでもお役に立てるよう尽力していきます。
[ 2024/1/29更新分 ]
2024年1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」によって亡くなられた方々に謹んでお悔やみ申し上げるとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
自工会では、地震発生直後に会員メーカー各社および販売会社、サプライヤー(仕入先)の被害状況を把握するとともに、会員各社の支援活動を取りまとめました。
車両および給電装置の貸与、物資の提供、充電施設の開放、ナビゲーション走行データに基づいた道路情報の提供など、自動車業界として被災された皆さまのお役に立てるような活動を、地域の受け入れ態勢に配慮しつつ継続的に実施しております。詳細は以下各社の発表資料をご参照ください。
被災地においてご尽力されていらっしゃる方々に敬意を表するとともに、一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。
会社名(50音順) | プレスリリース件名 |
いすゞ自動車 | 令和6年能登半島地震による被害に対する支援について |
カワサキモータース(川崎重工グループ) | 令和6年能登半島地震の被災地・被災者への支援について |
スズキ株式会社 | 令和6年能登半島地震による被害への支援について |
SUBARU | 令和6年能登半島地震 被災地域への支援について |
トヨタ自動車 | 「令和6年能登半島地震」への支援について |
日産自動車 | 令和6年能登半島地震に対する支援について |
日野自動車 | 令和6年能登半島地震に対する支援について |
本田技研工業 | 令和6年能登半島地震への支援について |
マツダ | 令和6年能登半島地震に対する支援について |
三菱自動車工業 | 三菱自動車、令和6年能登半島地震に対する支援について |
三菱ふそうトラック・バス | 「令和6年能登半島地震」の被害に対する支援について |
ヤマハ発動機 | 令和6年能登半島地震被災地域への支援について |
UDトラックス(いすゞグループ) | 令和6年能登半島地震による被害に対する支援について |
関連リンク
日本道路交通情報センター(JARTIC) 災害時情報提供サービス
(警察庁、トヨタ自動車、日産自動車、パイオニア、本田技研工業、いすゞ自動車、日野自動車)
ITSジャパン 通行実績情報*
(本田技研工業、パイオニア、トヨタ自動車、日産自動車、いすゞ自動車、UDトラックス、日野自動車)
*今回の震災対応については2024年1月31までの運用