自動車メーカー4社が参戦!ニューイヤー駅伝2025

全国の実業団チームが参戦する「ニューイヤー駅伝2025 in ぐんま」(第69回全日本実業団対抗駅伝競走大会)が、今年も元日に開催されました。各地の地方予選を勝ち抜いたチームが集まるこの大会には、自動車メーカーも毎年、顔を揃えます。今年はSUBARUトヨタ自動車本田技研工業マツダの各チームが出走し、熱い戦いを繰り広げました。

ニューイヤー駅伝は、新春を彩るスポーツの祭典として人気を博しています。1957年に伊勢神宮(三重県伊勢市)周辺コースで開催されたのが始まりですが、87年には滋賀県彦根市に開催地を移し、さらに翌88年からは現在の群馬県前橋市に会場を移し、以後定着しています。大会は群馬県庁を発着点とする100km・7区間のコースで順位を競います。

群馬県庁前から一斉にスタートし力走する、(前列左から)トヨタの吉居大和選手、スバルの三浦龍司選手、ホンダの森凪也選手 (写真提供:時事)

群馬県での開催を機にこの大会に挑戦し始めたのが、太田市に拠点を持つスバルです。22年の第66回大会では2位に入り、優勝まであと一歩のところまで来ました。今年は好スタートを切り、最後の7区ではデッドヒートを演じて5位に食い込み、地元の観衆を沸かせました。スバルは大会運営用に多くの車両を提供しています。

ゴール前で競り合うスバルのアンカー並木寧音選手 (写真提供:時事)

陸上部の発足が1937年と長い歴史を持つトヨタは、過去4度の優勝を誇る強豪チームです。2022年のニューイヤー駅伝では5位、23年に3位、そして昨年は見事優勝しました。昨年の優勝タイムを26秒上回る好タイムだった今年は3区、4区とトップを走るなど上位争いを演じ、3位でゴールしました。

トヨタ4区のサムエル・キバティ選手(右)にたすきをつなぐ3区の太田智樹選手 (写真提供:時事)

ホンダの陸上競技部も1971年の創部から50年以上を誇る古豪で、ニューイヤー駅伝には1980年の第25回大会から出場しています。2022年の第66回大会で悲願の初優勝を果たし、翌23年も連覇しました。今年は1区で9位から徐々に順位を上げ、5区以降は先頭を維持しましたが、最終区で演じたデッドヒートの結果、首位と8秒差の2位でフィニッシュしました。

ホンダ3区の伊藤達彦選手(右)にたすきをつなぐ2区の小山直城選手(写真提供:時事)

1933年の創部から90年以上の歴史を持つマツダ陸上部も、ニューイヤー駅伝では2度の優勝経験があります。23年連続60回目の出場となった今年も、地域や職場の期待、沿道のマツダファンの応援を背に、懸命にたすきをつなぎました。

マツダ3区の木山達哉選手(右)にたすきをつなぐ2区の向晃平選手 (写真提供:時事)

出場チームの企業・グループのみならず、マラソンや駅伝を楽しみにしているすべての人々に多くの感動を与えてくれたニューイヤー駅伝。各メーカー陸上部の今後の活躍に期待しましょう。

関連リンク

第68回全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)