
続・大型車自動運転「レベル4への道」
3月3日、新東名高速道路駿河湾沼津サービスエリア(SA)において昨年12月に続き2回目の自動運転トラックの実証実験が報道陣に公開されました。
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国土交通省(国交省)と経済産業省(経産省)は2021年より自動運転レベル4等先進モビリティサービス研究開発・社会実装プロジェクト「Road to the L4」*を推進しています。
このプロジェクトには旅客と貨物輸送の双方における無人自動運転サービスの研究開発などを行う4つのテーマがあり、「テーマ3(高速道路における高性能トラックの実用化に向けた取り組み)」では2025年以降に高速道路でのレベル4自動運転トラックやそれを活用した隊列走行を実現することを目標に、車両技術だけでなく運行管理システムやインフラなどの外部支援、情報など事業化に必要な環境整備に取り組んでいます。
「テーマ3」**では、国交省はじめ大型車メーカー4社や商社、スタートアップなど事業会社が参画し、3月3日22時より新東名高速道路の駿河湾沼津 SA~浜松 SA間における深夜時間帯での自動運転車優先レーンの設定と、車両開発と連携した自動運転トラックの公道走行の実証実験を開始しました。
今回の取材イベントでは、自動運転車優先レーン及び合流支援情報や先読み情報を提供するインフラ設備などを本線上で見学するツアーが行われ、実際に自動運転トラックが普通通行車両とともに走行する様子を報道陣が熱心に取材しました。
今回の実証実験について自工会大型車委員会 大型車技術部会 部会長の佐藤浩至は次のように語りました。
自工会大型車委員会 大型車技術部会 部会長(いすゞ自動車株式会社 SVP渉外担当役員 開発部門VP)
佐藤 浩至
(今回の実証実験では)駿河湾沼津SAから浜松SA間で自動運転を優先的に走らせるレーンを設けています。このレーンの中では、様々なインフラと車が連携して、より安全な自動運転が行えるインフラ設備が整っています。この実証実験では、長期間インフラを常設していただくことで夜間や雨など様々な環境で実証実験が行うことができ、自動運転の進歩に非常に役立つと思っています。
自動運転トラックは、「2024年問題」と呼ばれるドライバー不足に対して、無人で走行するため、一番の解決策になるのではないかと思っています。
*RoAD to the L4: Project on Research, Development, Demonstration and Deployment of Autonomous Driving toward the Level 4 and its Enhanced Mobility Services の略
**テーマ3メンバーのユニホームに記載のATOM4は: Autonomous Driving Truck On the Motorway with Level 4 の略
ギャラリー
- 国土交通省道路局道路交通管理課高度道路交通システム(ITS)推進室 課長補佐 北城 崇史 氏
- 「ROAD to the L4」プロジェクトテーマ3 リーダー(株式会社ネクスティエレクトロニクス) 技監 小川 博 氏
- 株式会社T2 事業開発本部長 國年 賢 氏
- 自工会大型車委員会 大型車技術部会 部会長 佐藤 浩至
- 提供:国土交通省
- 提供:国土交通省
- 提供:国土交通省