- 2025/11/20
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クルマ文化を日本の中心・名古屋から発信!COPPA CENTRO GIAPPONE
往年の名車から現代のスーパーカーまでが一堂に会した大規模イベント「COPPA CENTRO GIAPPONE(コッパ・チェントロ・ジャポーネ)2025」が10月12~13日、名古屋市・久屋大通公園を中心に開催されました。3連休中ということもあり、国内外からの多くの来場者でにぎわいました。 コッパはイタリア語で杯、チェントロは中部・中心という意味。4回目の開催となった今年は、名古屋市とイタリア・トリノ市の姉妹都市提携20周年記念事業の一環としても行われ、テーマを「自動車の昨日、今日、明日」とし、ここからクルマ文化を発信する催しとなりました。

トヨタ2000GT
名古屋のシンボルである緑豊かな公園にそびえ立つ中部電力ミライタワー(名古屋テレビ塔)をメイン会場とし、普段目にすることがない多数の名車・人気車が集結。タワー周辺にはカフェやキッチンカーなどのスペースも設けられ、広い会場を来場者がゆっくり見学し、ひと息する姿も多く見られました。
そのロケーションを活かし、「クルマファンでなくなくても足を運びたくなる展示会」(業界関係者)の様相を呈してきているようです。
車両はエリアごとにテーマを分けて展示。世界の自動車とクルマ文化の歴史を紹介しているトヨタ博物館(愛知県長久手市)は、「戦後、挑戦してきたクルマたち」と題して、車両8台を出展しました。
「トヨタ2000GT」(1969年)、「セリカリフトバック」(1973年)、「トヨタAC」(1947年)など幅広い名車が並び、来場者が立ち止まってスマートフォンで写真を撮影する姿が目立ちました。

セリカリフトバック

トヨタAC
日本のクラシックカーのコーナーでは、イタリアの著名カーデザイナーのジョルジェット・ジウジアーロ氏が手掛けたいすゞ自動車「ピアッツァ」のプロトタイプである「アッソ・ディ・フィオーリ」を展示。1979年のジュネーブモーターショーで発表され、華やかな優雅さを持つスタイリングを売りに1981年にピアッツァとして発売されました。今回の車両はジウジアーロ氏の直筆サインがフロントに入った特別な1台でした。

アッソ・ディ・フィオーリ(ジウジアーロ氏サイン入り)
いすゞは現在トラック・バスなど主に商用車を製造していますが、1960年代~80年代には乗用車も生産、数多くの名車を世に送り出していました。1968年に発売したスポーツカー「117クーペ」もジウジアーロ氏のデザインで、ひと際目立つフォルムがクルマファンを魅了していました。

117クーペ
アッソ・ディ・フィオーリの隣には、ジウジアーロ氏デザインのマツダプロトタイプカー「S8P」もお目見え。流麗で個性的なデザインが会場を訪れた人たちから注目を集め、存在感を発揮していました。

S8P
〝水辺広場〟では、イタリアを代表するフェラーリの歴代スポーツカー、F1レース用マシンなど15台超が縦列され、タワーをバックに街に溶け込む姿は圧巻でした。来場者からは「水が湧き出る床面に映える赤色の車両は間近で見ても遠目で見ても、自然の緑と交わった芸術性が高く感じられました」などとの声が聞かれました。
それぞれ自動車産業大国である日本とイタリアが協力する形で、2日間にわたって開催され、国内外の老若男女が名車に酔いしれ〝往年のクルマ人気〟を改めて確認できるイベントでした。



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