- 2026/06/10
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日本最大級のトラック展「ジャパントラックショー」開催!大型車の車輪脱落予兆検知装置に注目
日本最大級のトラック展示会「ジャパントラックショー2026」が5月14~16日、パシフィコ横浜(横浜市西区)で開催されました。2年に1度のイベントで、「持続可能な物流の未来」をテーマとして、3日間合計で約6万7000人が来場しました。
今回も国内外の大型車メーカーのほか、特装車や作業車など物流業界を支えている約170社が出展。大型トラックの後輪タイヤの脱落事故撲滅を目指して開発された〝車輪脱落予兆検知装置〟が特に注目を集めていました。
イベントは今回で4回目を迎え、主催の一般社団法人「国際物流総合研究所」の南元一会長は開会式で「国内外のメーカーをはじめ、物流・輸送に関する最新技術や情報が一挙に集結しています」などと強調していました。
◇新車搭載型検知装置
いすゞ自動車は、大型トラックの新型「ギガ」などを出展。2025年発売のギガには、車輪脱落予兆検知システムを国内で初めて新車時から標準装備。このシステムは、走行中にホイールナットの緩みを検知し、脱落に至る前の予兆段階で警告表示とブザー音によりドライバーへ注意を促す仕組みです。

システムがドライバーに警告
国土交通省によると、ここ数年で発生した大型車の車輪脱落事故は年間100件以上に上り、主な原因はタイヤ交換時の作業不良と推定されています。
このため、モビリティ業界では車輪脱落事故の防止に向け、「正しい作業の徹底」と適正な点検や増し締めの徹底などを呼び掛けていますが、並行して人の注意だけに頼らない〝ハード対策〟の開発にも着手、車輪が脱落する予兆をセンサーで検知する技術の確立が業界内で喫緊の課題に挙がっていました。
いすゞ担当者は「このシステムは車輪脱落事故の未然防止に大きく貢献することが期待されており、将来的にはバスや中型トラックなどでも搭載を検討中」と説明しています。

いすゞグループブース

ギガ
◇後付け型検知装置
いすゞグループのUDトラックスは共同でブース出展しており、大・中・小型トラックをそろえ、フルラインアップ。普通免許で運転できる「エルフミオ」も並んでいました。
UDブースでは、大型トラック「クオン」のタイヤ後輪にナットキャップセンサーを取り付け、走行中のドライバーにナット緩みをリアルタイムで知らせる「後付け型」の車輪脱落予兆検知装置が紹介されていました。ナットの上からねじ込んでロックする簡単装着タイプで、電波技術を応用してナット緩みを検知する送信機を備えており、90度以上の角度の回転緩みを感知すると、受信機が電波で信号を受け取り、受信機から警告音やランプの点滅などでドライバーに異常を知らせる仕組みです。多くの来場者が高い関心を示しており、UD担当者が熱心に説明している様子が見られました。

後輪タイヤホイールでナットセンサーを紹介

ナットキャップセンサーの仕組み

運転席後部に設置された車外アンテナ(左上)

室内機器でドライバーに通知 (※注:車室内の配置は実際の運行時と異なります)
4月に経営統合し、持ち株会社「アーチオン」を発足させた日野自動車と三菱ふそうトラック・バスは、隣接してブースを設置しました。日野は、カーボンニュートラル社会の実現に貢献する国内初の量産燃料電池大型トラック「プロフィア Z FCV」などを出展。ブースは業界関係者でにぎわい、広い運転席で搭乗体験をしたり、スタッフに最新技術について質問したりする姿が目立ちました。

日野ブース

後付けされたナットキャップセンサー
三菱ふそうは、1996年の発売開始から30年を迎える大型トラック「スーパーグレート」の重量物運搬用「FV-R」型などを展示。従来の機種では対応が難しかった重機や建設機器など、重量物輸送や特殊用途のトレーラーけん引が可能となりました。電気小型トラック「eキャンター」の特別塗装車も披露されました。

三菱ふそうのスーパーグレート
日野、三菱ふそう両社の大型トラックにも、タイヤ後輪にナットキャップセンサーを取り付ける「後付け型」の車輪脱落予兆検知装置が紹介されていました。

三菱ふそうブース
◇
カーボンニュートラルへの対応、ドライバー・整備士などの労働力不足、デジタル化の進展などを受け、物流・輸送業界を取り巻く環境は大きな転換期を迎えています。近年開発されている車輪脱落予兆検知システムには車両の安全確保だけでなくドライバーの負担軽減も期待されます。自工会も「防ごう 大型車の車輪脱落事故」と積極的に事故防止対策の訴求に取り組んでいます。
しかし、予兆検知装置はあくまでドライバーを補助する装置で、日常点検の代わりにはなり得ません。大型車の車輪脱落事故防止には確実な運行前点検・定期点検を実施していくことが重要です。
■国内大型車メーカー4社に加え、スズキも軽トラックやバンを精力的に出展
スズキ は、軽商用車「エブリイ Jリミテッド」や軽トラック「スーパーキャリイ 特別仕様車 Xリミテッド」に、スズキセレクトプラス用品「HARD CARGO」を装着して実用性をアピールしてしました。
「仕事だけでなく趣味にも使用でき、ユーザーのライフスタイルに寄り添うクルマ」とアピール。車両の荷台に食品、衣類、雑貨などを陳列して販売、全国各地で開催されている「軽トラ市」を紹介するパネル展示も行われていました。

スズキのエブリイ

スズキのスーパーキャリイ
関連リンク
自工会https://www.jama.or.jp/operation/truck-bus/wheel_fall_off/index.html
国交省https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha/tenkenseibi/tenken/t2/t2-1/

