- 2026/06/16
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【今さら聞けない】シリーズ 「クルマができるまで」 企画から生産まで解説!
新しいクルマは、企画、設計などさまざまな開発段階を経て、製造工程へ進みます。1台のクルマには約3万個に上る部品を使用しており、メーカーの生産ラインで効率的に組み立てられます。完成車両は厳しい検査を経て出荷され、販売店などへ輸送されていきます。今回は〝クルマができるまで〟の過程について、分かりやすく解説します。
■企画
クルマの開発は通常、実際に工場で製造を始める3~4年前から取り組みます。最近はモデルサイクル(モデルチェンジの時期)が長くなる傾向にありますが、ユーザーにクルマが届く数年前からスタートし、顧客の要望や事業環境の変化などを勘案しながら新しいクルマを企画します。

商品企画会議(三菱ふそう)
■デザイン
企画がまとまれば、アイデアをイラストなどでスケッチしていきます。カーデザイナーは何百~何千枚ものスケッチを描き、アイデアを数案に絞り込みます。その後、アイデアを3Dデジタル映像化や粘土によって実物大などで立体化する「クレイモデル」として1案に絞り込み、最終デザインに仕上げます。

クレイモデル製作(日産)

デザインスケッチ(三菱)
■設計
決定デザインをベースに、外装・内装から細かい部品まで、コンピューターを用いてデータを作成します。「走る・曲がる・止まる」というクルマに必要な基本性能も設計します。コンピューター上のデータを基に、各部品を作り、組み立て、試作車を完成させます。完成した試作車は厳しいテストを繰り返し実施し、車両を細かく評価します。

デザインスケッチ(SUBARU)
■試作
試作車は、高速道路や滑りやすい道などで安定して「走る」か、思い通りに「曲がる」か、思ったところで「止まる」か、ぶつかっても「安全」か-など、細かいテストを繰り返します。
さらにクルマは世界各地で使われるため、それぞれの道路条件や気象条件などを再現した環境でテストしたり、実際に各地の現地でテストしたりします。テストで得られた結果を踏まえ、試作車の設計を見直し、改良し、再びテストを実施。テストを何回も繰り返して、より良いクルマづくりを目指します。

プロトタイプ(試作車)(三菱)

プロトタイプ(試作車)(SUBARU)
■生産
クルマの製造は、主に「プレス」「溶接」「塗装」「組み立て」「検査」の5工程があります。

生産(艤装)工程(日産)
❶プレスは、長い鉄板を切り、圧力をかけ、車体やドアなどクルマを構成する部品を作る工程です。車体に使われる鉄板コイルは、製鉄会社から長い1枚板がロール状に巻かれた状態で工場に運ばれてきます。鉄板を専用カッターで必要な長さに切り出し、プレス機で圧力をかけて曲げるなどしてドア、ボンネット、天井など立体的なボディ部品に次々に成形します。

プレス工程(シートメタル)(ホンダ)
➋溶接は、プレス工程で作られた各種部品を電気やレーザー光線の熱で溶かしてつなぎ合わせ、クルマの骨格の形にし、車両の骨格を作り上げます。電気を流すことで発生する熱を利用し、鉄板と鉄板を付けていきます。

車体(溶接)工程(ホンダ)
❸塗装は、溶接された車体を洗浄し、環境に優しい水性塗料を使って自動で塗装します。金属部分のサビを防ぎ、クルマをきれいに仕上げるため、ホコリや油など汚れを取った後、下塗り、中塗り、上塗り、最後に美しいツヤを出すクリアと4回塗り重ねられます。

塗装工程(日産)
❹組み立ては、塗装されたボディに多くの部品を安全に配慮しながら組み付けます。工場では一定の速度で動くコンベアの上に車体を乗せる流れ作業で、多くの作業者の手で部品を正確に取り付けていきます。
インストルメントパネル、ガラス、バンパーなどを車内外に取り付けた後、エンジンを下側から取り付けます。重くて大きなエンジンなどの作業は専用ロボットにも手伝ってもらいます。次いでシート、ドアなど主要部品が組み付けられれば、車体が完成します。

組立工程(日野)

組立工程(スズキ)
➎検査では、部品の取り付け終了後、1台のクルマの外装・内装で数千項目に上る厳しいチェックを行い、全ての項目に合格したクルマだけがユーザーに届けられます。走行テストでは、ドラムと呼ばれる筒の上でクルマを走らせ、エンジン、メーター、ブレーキなどを検査。光を照らしたり、手で触ったりして傷やヘコミがないか、品質を十分に確認します。

検査工程(ホンダ)

検査工程(ホンダ)
■輸送
完成したクルマは、工場から車両運送専用トラック「キャリアカー」に乗せて出荷されます。その後、販売店や港に運ばれ、最終的に注文いただいたユーザーへ届けられます。

船積(トヨタ)

船積(トヨタ)

陸送(トヨタ)
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