- 2026/08/21
- 7つの課題, カーボンニュートラル, 商用車, 水素, 物流
水素「はこぶ」「つかう」最前線!
羽田空港近く、倉庫や物流拠点が集積する東京臨海部でトラックやバス、乗用車に水素燃料を供給している水素ステーションを取材しました。水素を「はこぶ」「つかう」の最前線をレポートします。
「岩谷コスモ水素ステーション平和島」は2024年8月、国内最大の貨物取扱量を誇る東京都大田区平和島の京浜トラックターミナル内に開所しました。現在では1日あたり約40台、多いときで60台が利用し、おもに千葉県の化学工場の副産物として発生する水素を精製し、液化して運搬されてきた水素の充填量はおよそ300kgにのぼります。

このステーションの最大の特徴は、大型の燃料電池(FC)トラックでも約10分で「満タン」にできる高速充填設備を備えていることです。また、開設当初は1レーンだった充填施設も2レーンに拡充され、点検や万一の故障の際にも「絶対に物流を止めない」という、日本一多忙でありながら信頼性の高いステーションです。

このステーションを運営する「岩谷コスモ水素ステーション合同会社」代表職務執行者の喜村博氏は以下のように手応えと抱負を語りました。

当然ながらトラック業者にもご評価をいただきましたが、この近隣にお住まいの一般の方々が燃料電池車(FCEV)にご興味を持つきっかけとなり、確実に乗用車の利用も増えていると実感します。
エネルギー安全保障という意味でも、水素モビリティーの立ち上げによって脱炭素達成に向けて大きく動くという意味でも、水素ステーション事業者として使命感をもって運営していきたいと考えています。
自工会が掲げる「新7つの課題」の1つに「マルチパスウェイの実現」があります。これは2050年のカーボンニュートラル(CN:温室効果ガス排出量実質ゼロ)達成に向け電気、水素、CN燃料など多様な動力源の普及を目指すものですが、とくに水素については日本でも自給か可能であることから昨今の「エネルギー安全保障」の観点からも重要度が増しています。具体的なテーマの一つが「幹線輸送での水素トラックの普及」で、今年から経済産業省資源エネルギー庁や水素バリューチェーン推進協議会(JH2A)等、産業の枠を超えて官民が協力し「水素大動脈構想」の推進を開始しています。

これは福島から東京、神奈川、愛知、兵庫などを経由し福岡に至る主要幹線道路に水素ステーションを設置し、大型FCトラックが走ることで持続可能な水素需要を創出する構想で、自工会では、今後10年で水素トラック1,500台相当(水素消費7,500トン相当/年)を走らせ、水素ステーションを新たに30基加え、水素価格1キロあたり1,000円にすることを基準に示しています。
フォトギャラリー
- 岩谷コスモ水素ステーション平和島
- ステーションのタンクへの水素貯蔵作業
- ステーションのタンクへの水素貯蔵作業
- ガソリン・軽油ポンプ(手前)および水素充填装置(水素)併設
- FCトラックへの水素充填
- FCトラックへの水素充填
- 水素充填ノズル
- 水素軽量表示
- FCトラックエンジンルーム(右上が水素タンク)
- FCトラック床下(バッテリー等)
- 岩谷コスモ水素ステーション(同) 喜村博 代表職務執行者
- 岩谷コスモ水素ステーション(同) 喜村博 代表職務執行者
- 岩谷コスモ水素ステーション(同) 喜村博 代表職務執行者
- 岩谷コスモ水素ステーション(同) 喜村博 代表職務執行者
- 水素大動脈構想
関連リンク
















