- 2026/09/30
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もてぎ7時間耐久レース「Joy耐」 パドック彩る個性派チームをリポート‼
モビリティリゾートもてぎ(栃木県茂木町)を舞台に繰り広げられる一般参加型イベント「もてぎEnjoy耐久レース(通称Joy耐)」が8月22~23日、開催されました。今年で25回目を迎えました。単なるスピード競争ではなく、レース戦略とチームワークが問われる7時間の耐久レースです。
日本自動車連盟(JAF)国内A級ライセンス以上を持つドライバーであれば誰でも参加でき、一般に市販されている量産車であれば、オープンカーでも輸入車でも参戦可能です。ただ、JAF国内競技車両規則の一般規定と安全規定に従った改造が必要となるため、参加できるのはナンバー登録をしていない車両です。
2012年からは入門編として、より多くの一般参加者向けに、2時間耐久の「もてぎEnjoyミニ耐久レース(通称ミニJoy耐)」も別日程で催されています。

最大の特徴は「燃費レース」であることでしょう。速い車も遅い車も、給油量やピットストップの義務付け(燃料補給する際には、約10分間の最低滞在時間が設けられている)などによって絶妙にバランスが取られ、最後の最後まで勝負の行方が見えないスリリングな展開が魅力です。今回はパドックを彩る個性豊かな6チームを紹介、Joy耐に懸けた熱い意気込みをお届けします。
■楽しむが勝ち!町長も走るエンジョイ・フィットチーム

参戦歴約20年を誇るベテランチームで、ドライバーには埼玉県川島町長も名を連ねています。本田技研工業「フィット」を走らせ、純粋なアマチュア精神でクラス上位を狙いながらレースを満喫しています。
ドライバーの1人にライバルチームについて聞くと、「われわれはこぢんまりとやっていますが、他のチームは結構お金かけているところもあります」などと冗談交じりのコメント。「この車は勝てる可能性はなきにしもあらず…ですから、クラス3位くらいに入れば満足です」と純粋にレースを楽しむ姿が最高にクールでした。
■Joy耐のために車を維持し続けている姿勢に感服

Joy耐の初期からほぼ〝皆勤賞〟で参戦を続けているリーダーが率いるチームです。独自の改造で極限までつくり込まれたトヨタ自動車「MR2」とマツダ「ロードスター」を走らせています。
「この2台はJoy耐にしか出ていないんです。そのためにつくっているので、Joy耐がなくなったら困ります。何を目指して生きていけばいいのか」というリーダーの言葉からは並々ならぬ情熱が垣間見えます。
MR2の方はドライバー2人で7時間走るそうで、「まあそれが楽しくて」と笑う姿は、まさにレース参加者の鏡。リーダーが乗るMR2は今回、見事に総合2位・クラス優勝を獲得しました。
■日産発!技術伝承の熱きパルサー

日産自動車の拠点のひとつ、日産テクニカルセンター(NTC、神奈川県厚木市)の開発部門に所属する車好きが集結したチーム。「パルサー」で参戦しています。1990年代後半のレース車両をベースに、エキゾーストマニホールドの内製や内装のアルミパネル化など、自分たちで手掛けた車づくりを楽しんでいる様子でした。
チームを統括するリーダーは「社内にはやっぱり結構な車好きが多く、ついつい改造したくなるため、いろいろパーツを変更してきています」と、メーカー開発陣ならではのこだわりが満載。若い世代も巻き込み、車づくりを通じた〝生きた技術伝承の場〟となっているそうです。
■青学自動車部×チームゼロワン!学生主体のZプロジェクト

青山学院大学自動車部とプロレーシングチーム「ゼロワン」のコラボレーションで、〝次世代の技術者育成〟を目的としたプロジェクトを進めています。プロの指導の下、ドライバーからメカニック、戦略立案までほぼ9割を学生が担当。燃費面で不利な日産自動車「フェアレディZ」を操りながら、実戦の中で磨き上げています。
監督は「もちろん車離れはあるんですが、車好きな若者は必ずいるんですね。逆に車好きが集まってきていて、メンバーとしては濃いかもしれません」と説明。「成績的には上位を望めませんが、ピットワークやチームワークを練習、育成するための場として参戦しています」と語ってくれました。若者たちがモータースポーツの最前線で育っていく姿は見ていて本当に頼もしい限りです。
■みんなで勝つ喜び!新潟の中古車店ネットワークチーム

新潟を中心に、中古車店などのスタッフを含めたチームで、Joy耐では本田技研工業「シビック」で、緻密な燃費管理やレース戦略を展開しています。それが功を奏し、今回のレースでは総合優勝を果たしました。
チームメンバーの1人は「このシビックも30年以上前のモデルです。パーツの手配にはとても苦労しているのですが、過去に大事に買い集めた秘蔵のパーツを少しずつ出しながら、レギュレーションの範囲内で工夫を凝らしています」といいます。
Joy耐に長年参戦し続ける理由を尋ねると、「どのクラス、どの車にも総合優勝のチャンスがあることですかね」と答えてくれ、耐久レースの真髄を見た気がします。
■ミニJoy耐クラス4連勝中!妥協なき走り込みチーム

Joy耐には通算8回目、現状の体制になってからは4シーズン目を迎えるというチーム。トヨタ自動車「レビン」で参戦し、ミニJoy耐ではクラス4連勝を獲得している実力派です。
監督兼ドライバーに強さの秘訣を問うと、「とにかく、もてぎを走れる機会があれば徹底的にテストをやっています。今年だけで500ラップくらい走りました。」と驚異の走り込み量を教えてくれました。
燃費のデータ収集はもちろん、ストップ・アンド・ゴーの多いもてぎに対して「壊れない車をつくることを心掛けています」と、本気度が伝わってきました。レースでもその走り込みが実り、クラス優勝、総合3位という結果を残しています。

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多種多様な参加チームが、それぞれのドラマや思いを交差させながら、メンバー全員で一喜一憂しながらレースを十分楽しんでいます。Joy耐はクルマファンからも人気を集めており、一般参加者を〝主役〟としたイベントを通じ、人とクルマのつながり、クルマ文化の広がりが伝わってきます。
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レース アーカイブ – JAMA BLOG 一般社団法人日本自動車工業会

