自工会、今年も高規格救急車を寄贈

自工会はこの度、救急業務の高度化と体制充実に向け、徳島県美馬市消防本部「トヨタ ハイメディック4WD」を、愛媛県伊予消防等事務組合消防本部「日産 パラメディック4WD」をそれぞれ寄贈しました。消防庁の要請を受け、自工会から地方自治体への救急自動車の寄贈は昭和44(1969)年から始まり、今年度で寄贈車両数は772台(救急車両693台/高規格車両79台)になりました。寄贈先は消防庁からの推薦で決め、寄贈した緊急車両は地域医療の現場で活躍しています。

伊予消防等事務組合 武智邦典組合長(右)、自工会理事・事務局長 髙橋信行

令和4(2022)年度中の救急出動件数、搬送人員はともに増加しました。同年版「救急・救助の現況」によると、救急自動車による出動件数は 723万9,572件(前年比16.7%増)。このうち交通事故は38万2,301件(前年比3.7%増)でした。また、搬送人員は621万7,283人(前年比13.2%増)。このうち交通事故は34万7,372人(前年比2.0%増)です。

伊予消防等事務組合消防本部 高規格救急車受納式

過去20年における事故種別の救急出動件数および搬送人員の構成比の5年ごとの推移は、「急病」は増加している一方で「交通事故」は減少しています。救急自動車は、約4.4秒に1回の割合で救急隊員が出動し、国民の 20人に1人が搬送されたことになります。

美馬市消防本部 高企画救急車受納式

令和5(2023)年4月1日現在の救急業務体制は、消防本部:722本部、救急業務実施市町村:1,690市町村、救急隊数:5,359隊、救急隊員数:6万6,616人、救急自動車数:6,541台/うち、高規格救急自動車6,479台(前年: 6,436台)となっています。

自工会理事・事務局長 髙橋信行

自工会の理事・事務局長の髙橋信行はこの活動について「近年の生活環境の変化や高齢化の進展に伴い、救急業務は複雑・多様化していると伺っています。また、火災や交通事故、自然災害時の救助活動においても消防・救急業務に寄せられる期待はますます大きなものとなっています。私ども自動車製造に携わる者としても、少しでもお役に立つことが出来るよう、この活動を継続していきたい」と意義を語りました。

総務省消防庁/令和5年版「救急・救助の現況」

総務省消防庁/令和5年版「消防白書」

【ブログ】2023/4/5 自工会、今年も高規格救急車を寄贈

【ブログ】2022/4/6 自工会、高規格救急車を寄贈

【ブログ】2021/5/31 高規格救急車を寄贈