復興への第一歩!「復興輪島朝市×全国軽トラ市in輪島」開催

2024年1月1日16時10分、マグニチュード7.6の地震が日本海側を中心に日本列島広域を襲いました。石川県輪島市では、地震によって道路や建物の損壊、また二次災害として発生した大規模火災により観光地として有名な朝市通りも被災しました。

朝市通りの復興はまだ完了していませんが、輪島朝市の1,200年の歴史を守ろうと地元の「輪島市朝市組合」が行っているのが「出張輪島朝市」です。出張輪島朝市では、輪島朝市の皆さんが、輪島市内だけでなく全国各地に出向いて、伝統工芸品や特産物等を販売を行う取り組みで、今回は輪島市内の特設会場にて全国軽トラ市団体連合会とともに、「復興輪島朝市×全国軽トラ市in輪島」として、輪島朝市の約30店と全国各地の軽トラ市からの17台によるイベントを開催しました。

「軽トラ市」とは、軽トラックの荷台に特産品やグルメ、雑貨などを陳列して即売を行う催しで、街おこしや地域振興策として全国各地で開催されています。このうち地元だけでなく、日本全国から出店者が集まる大規模な「全国軽トラ市」がおよそ年に1回開催されており、今年は前述の震災からの復興支援を目的として、輪島朝市と共催という形での開催が決まりました。

自工会軽自動車委員会傘下の軽まつり分科会では、ブースを出展やプロモーションのお手伝いをするなどサポートさせていただきました。

■ダイジェスト動画

出張輪島朝市 事務局長 橋本三奈子 氏

出張輪島朝市 事務局長 橋本三奈子 氏

輪島朝市は平安時代の書物に記録があり、1,200年の歴史があると言われています。(震災により)停電や断水があったので輪島から出て、一度避難するというのが(自治体の)方針でした。そうした中で避難した干物の商店のお母さんたちから「私たちも働きたい」という声が上がり、金石港で第1回出張輪島朝市をやることが決まりました。

220回以上(各地に)出張していますが、どこに行っても「輪島朝市に行ったことがある」という声を聞き、本当に輪島朝市は全国から皆さんに来てくださっていたんだなと改めて実感します。

朝市が本格的に復興するまでは出張を続けなきゃいけないので、そうした中では(全国の)軽トラ市に私たちから出店をしていきたいと思います。

(今回のイベントは復興の)第一歩のスタートだったと思いますが、食べ歩きができるようにしたり、ステージで演奏があったり、お祭りをしているような、(今後は)来てくださった方を楽しませる朝市にしていきたいと思っています。

自工会 副会長 兼 軽自動車委員会委員長 鈴木俊宏(スズキ株式会社 代表取締役社長)

自工会 副会長 兼 軽自動車委員会委員長 鈴木俊宏(スズキ株式会社 代表取締役社長)

輪島の朝市は人と人との触れ合いを非常に大切にしている、これは軽トラ市も一緒なんだけど。早く復興してもらえるといいな、応援できないかなという思いで来ました。

ここへ来る途中の道路を見ても、簡単に来れる状況ではないと思うし、まだまだ倒れたままの家があったり、電信柱を見ても斜めのままという所もあり、大変だなと感じました。そういう中でも、やっぱり(人と)ふれあいながら、輪島の朝市も復興してもらうのが一番いいと思います。

軽トラをしっかりと活用していただきながら、朝市の復興に協力できたらいいなと思っています。

自工会 理事 井上雅宏(ダイハツ工業株式会社 代表取締役社長)

自工会 理事 井上雅宏(ダイハツ工業株式会社 代表取締役社長)

(印象的なのは)輪島に来るまでの道ですね。回通はしたとはいえ、波打っていたり、本来あった橋がなくなっていて急カーブしていたりしていました。

我々メーカーとしてモノを運ぶとか人を運ぶ、そうしたサポートができれば、長い復興の再生の道のりの一歩のサポートになるのではないかと思います。

 

■ギャラリー

関連リンク

出張輪島朝市オフィシャルサイト

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