- 2025/01/22
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ワクエコキッズワークショップ 科学技術館で開催
自工会は、子どもたちにクルマやバイク、ものづくりの魅力を伝える体験型イベント「ワクエコキッズワークショップ~クルマであそぼう~」を12月14日(土)に科学技術館(東京都千代田区)で開催しました。会員14社が協力し、未就学児から小学生までがクルマ文化に親しみ、ものづくりの楽しさに触れられる企画を用意しました。
いすゞ自動車は、オリジナルの缶バッジを作る企画を催しました。好みの図柄を選び、それを色鉛筆で着色した後、専用の道具で缶バッジとして完成させるというものです。図柄にはバスやトラックといった〝はたらくクルマ〟に加え、年末らしいクリスマスツリーのものもありました。缶バッジだけでなく鏡やマグネットにもなることから、アクセサリーに興味を持つ女の子の参加が多く、色合いや塗り具合が缶バッジの出来にそのまま反映されるとあって集中して作業する姿が目立ちました。世界に1つの缶バッジを着けて嬉しそうに記念撮影をする場面もみられました。
さまざまなブランドのクルマをつくれるペーパークラフトコーナーも活況でした。スズキのオフロード車「ジムニー」は特徴的なフォルムが好評でした。三菱自動車のSUV「デリカミニ」やNISSANと大きなロゴが入った日産自動車の通勤バスといった街中でよく見かけるクルマを見つけ、喜ぶ姿も目立ちました。これらの最新車種と同様に、トヨタ自動車の「セリカリフトバック2000GT」のような旧車も注目を浴び、優れたデザインが世代を超えて愛されている様子が伺えました。また、日野自動車のダカールラリー参戦車両も人気でした。
未就学児を中心に人気だったのが「ワクワクぬりえコーナー」です。ダイハツ工業の小型SUV「ロッキー」やカワサキモータースの二輪車「Z900RS」などのぬりえが用意され、色鉛筆で彩り豊かなクルマを描きました。また、イベント当日はクリスマス直前ということもあり、サンタクロースと三菱ふそうトラック・バスの電気トラック(EVトラック)「eキャンター」が並んだぬりえも人気でした。参加した子どもたちの想像力はぬりえだけでは収まらず色鉛筆でオリジナルのクルマを創造する姿も多く見られました。
ものづくりの楽しさを広めるには、実際に作品を作ってもらうことも有効です。本田技研工業は、ダンボール素材で模型を作る「ホンダドリームハンズ」を実施しました。子どもたちは部品を組み立てて、ワゴン車や全地形走行車(ATV)を作りました。保護者の手を借りながら作品を完成させる子がいた一方で、スタッフの説明を受け一人で制作をした子もいました。模型の組み立てを通じて車の形や構造に関心を示す子もおり、クルマへの理解を深めるきっかけになったようです。
車体を美しく仕上げるために欠かせない技術が「磨き」です。マツダはその一端を体験できる「金属磨き&キーホルダーづくり」を実施しました。はじめに金属のプレートを受け取った子どもたちは、それが「ロードスター」の製造過程で生じた部材であることを説明されると驚いている様子でした。
体験では、マツダの職人が磨き方のコツを説明し、専用の工具でプレートの磨きに挑戦しました。職人の「工具を上手く用いて、全体をまんべんなく磨いてください」といったアドバイスを聞きながら、作業に集中していました。
二輪車は多種多様な材料を用いてつくられています。このため、使われない「未利用材」が発生することもあります。ヤマハ発動機は二輪車の速度を変える「クラッチプレート」の未利用材を活用して小さな楽器を作る企画を実施しました。大人の手のひらよりも一回り大きいサイズのプレートには真ん中に穴があり、そこにひもを通すことでミニシンバルを制作します。
スポンジで着色してプレートの表面に模様を描き、スタッフからの「絵具の塗りを厚くしない方が、きれいに色合いが出ますよ」といったアドバイスを受けながら、オリジナルのシンバルを完成させました。使わなかった材料でもアイデアによって別の姿に生まれ変わることを学ぶ好機となりました。
自動車整備に親しめるブースも設けられました。子ども用のつなぎを着用し、写真を撮影できる「キッズメカニックフォト」です。今回はSUBARUとUDトラックスのつなぎを選ぶことができました。帽子もかぶり、決めポーズをとる子どもたちとそれを写真に収める保護者で盛況でした。つなぎに袖を通してみる見ることで、自動車整備という仕事に関心を持った子どもも少なくなかったようです。
ワクエコキッズワークショップは盛況のうちに幕を閉じました。未来を担う子どもたちに、限りなく広がるモビリティの進化や魅力を伝えられるよう、これからも活動をしてまいります。
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