「モビショー2025」閉幕! ワクワクする未来へ、来場者は101万人

自工会が主催する「Japan Mobility Show(ジャパンモビリティショー)2025」が11月9日、閉幕しました。「ワクワクする未来を、探しに行こう!」をコンセプトに、「みんながワクワクし、一緒に考え、未来を創り上げていく」という想いを込めて10月30日から東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催、会期中101万人の方々にご来場いただき、盛況と共に幕を閉じました。
「豊かで夢のあるモビリティ社会の構築」を目指し、自動車産業の枠を超え、IT・通信・エレクトロニクス産業やスタートアップ企業など過去最多となる合計522企業・団体が参加しました。

主催者プログラムでは、近すぎず遠すぎない10年後の近未来を体験できる「Tokyo Future Tour 2035」に約31万1千人が訪れ、⼈型・四⾜歩⾏のロボットデモやAI(人工知能)などを応用した最先端技術、空飛ぶクルマや電動ミニカーといった新しいモビリティなどが近未来の社会を演出し、クルマファン以外をも魅了していました。

Mobility Culture Program」には約34万6千人が訪れ、屋内展示として1970年代以前~2000年代まで各時代のモビリティ文化に焦点を当てた「タイムスリップ・ガレージ」では、歴史を刻んだ名車が存在感を示しました。時代を彩った往年の名車に加え、その当時の世相や文化を象徴するアイテムや写真が年代別に展示。「1970年以前」のコーナーでは、東京電気自動車(日産自動車の前身)が1947年に製造した「たま電気自動車」も展示。戦後の石油不足時、既に存在した電気自動車(EV/BEV)の姿をスマートフォンに収める来場者も目立ちました。

また「1980年代」のコーナーでは、映画やTVで親しまれたモデルが展示されたほか、モータースポーツの歴史を綴るコーナーではF1やパリダカ、オートバイのロードレースで活躍した車両も人目を集めていました。

自工会会長・副会長を務める自動車メーカー会長・社長ら世代の異なるトップがトラック、バイク、スポーツカーなど〝愛車〟とともに登壇した未来モビリティ会議特別セッション「トップが語る『モビリティ愛』とは!」も実施。モビリティにかける想いを紹介するクロストークが展開され、和やかな雰囲気で盛り上がっていました。

各社の出展ブースやデモ走行等のイベント周辺では、多くの人だかりができ、連日にぎわいを見せました。日本メーカーブースを熱心に見ていたクルマファンの60代男性は「各社が手掛けるEVや新型車が置かれたブースをたくさん歩き回りましたが、数年後には発売される車両が多く、早く登場することに期待しています」と笑顔で話していました。

子ども向け職業・社会体験施設「キッザニア」とのコラボレーション企画「アウト・オブ・キッザニア・イン・ジャパンモビリティショー2025」は、連日家族連れでにぎわい約2万6千人が参加。「子どもが自動車整備士に興味を持ち、職業体験を楽しんでいました」(キッザニア関係者)との声も聞かれました。

他に子どもたちから人気を集めたのは、「Tokyo Future Tour 2035」内展示されたトヨタ自動車と本田技研工業が人気ビデオゲーム「ポケットモンスター」とそれぞれコラボレーションして誕生したモビリティ「トヨタミライドン」と「ホンダコライドン」です。同時に展示されるのが初めてということもあり、大きな注目を集めました。

©Pokémon/Nintendo/CR/GF

自工会次世代モビリティ領域の領域長である田中正実は今回のモビリティショーについて「『東京モーターショー』から変更し、『ジャパン』と『モビリティ』を掲げた名称にふさわしいイベントに成長したと評価をいただいた。(盛況に終えた理由として)テーマを10年後という設定にしたことも功を奏した」と総括しました。

その上で「全体的に楽しさや見やすさを備えていました。過去の生活の記憶や価値観を改めて思い出し、クルマの魅力を再認識できる〝起点〟になったのではないでしょうか。さらに、そこから現在や未来に思いをつなぎ、課題や現実的世界も考えていただけるイベントだったと思います」と説明。自動車を中心に多岐にわたる産業界を挙げてモビリティショーに取り組むことで、国内市場の活性化にも寄与するとの認識を示しました。

 

 

関連リンク
Japan Mobility Show 出展メーカー見どころ 〈Part1〉
Japan Mobility Show 出展メーカー見どころ 〈Part2〉
Japan Mobility Show 出展メーカー見どころ 〈Part3〉
Japan Mobility Show 公式サイト