「フォーミュラE」3年目の日本開催! 7月に初のナイトレース、日産が4位入賞

電気自動車(EV/BEV)レース「ABB FIAフォーミュラE世界選手権」が7月25~26日、東京ビッグサイト(東京都江東区)周辺の特設サーキットで開催されました。日本勢は26日の第15戦での日産自動車の4位が最高位でした。3年目の日本開催となる今シーズンの第14・15戦は、両日とも午後8時過ぎに決勝がスタートする「ナイトレース」として初めて実施され、多くのモータースポーツファンらの注目を集めました。

フォーミュラEは、国際自動車連盟(FIA)公認競技の中で唯一、EVのフォーミュラカー(レース専用車)で競うレースで、日本の自動車メーカーからは日産自動車が「ニッサン フォーミュラEチーム」で、ヤマハ発動機は電動パワートレインを供給するLola Carsとともに「ローラ・ヤマハABTフォーミュラEチーム」として参戦しています。

フォーミュラEは2014年に初開催。20~21年の7シーズン目には、フォーミュラワン(F1)世界選手権世界ラリー選手権(WRC)等と同格の世界選手権に格上げされ、今年で12シーズン目を迎えました。東京大会前の7月に中国・上海で開かれた第13戦では、ローラ・ヤマハが初勝利を遂げています。

今回の東京大会は、公道を一部閉鎖した特設サーキットに照明が張り巡らされた初のナイトレースで2日間のダブルヘッダー。猛暑の中、両日ともに激しい雨が一時的に降る厳しい路面状況の中で競われ、クラッシュに伴う中断や再スタートもある中、激しいレースが繰り広げられました。

日本勢では、過去2年間地元で表彰台を獲得した日産チームの昨シーズン年間王者・オリバー・ローランド選手が第15戦で4位、直前の上海大会で初優勝したローラ・ヤマハチームは第15戦にゼイン・マロニー選手が10位入賞でフィニッシュしました。

東京大会は2024年から開催しており、25年からダブルヘッダーで実施。夜間のレースは「東京のナイトライフを活性化したいという東京都の意向」(フォーミュラE共同創設者のアルベルト・ロンゴ氏)から実現したそうです。

フォーミュラEは一般道を活用した市街地レースとして開催されることが多く、東京大会では東京ビッグサイト周辺の道路に専用コースを設置。ビッグサイトを取り囲む1周約2.6kmのコースには、3つの直線と18カ所のコーナーがあります。

全チームいずれも車体やタイヤ、電池などは全車共通で、今シーズンも第3世代の改良型マシン「Gen3 Evo」を導入。参戦メーカーはモーターやインバーター、制御ソフトなどパワートレインの開発を競い合います。

来場者は独特のモーター音と、観客席とコースが近いからこそ感じられるスピード感を楽しめ、排出ガスを出さず、騒音も少ないEVだからこそ、市街地でのレース開催が可能になっています。

フォーミュラEは東京都とパートナーシップを結び、ゼロエミッションビークル(ZEV)の普及促進で協力。今回のナイトレースでは、トラックサイドに設置する照明などの電力に、バイオ燃料による持続可能エネルギーで発電した電力を活用しました。今年は大会スポンサーをTDKが務め、来シーズンからはブリヂストンがタイヤを独占供給するなど、日本企業の参画も拡大しています。

今シーズンのフォーミュラEは、8月に開催される第16・17戦のロンドン大会が最終戦。フォーミュラEは、F1やWRCなどとは異なる魅力を持つレースとして世界から人気を集めています。

世界最速のEVが市街地を舞台に競い合う光景は、サーキットでのエンジン車のレースとはまた違った迫力があります。特に今回はライトアップされた東京湾岸エリアを舞台に、電動モータースポーツ最高峰の戦いが夜の東京を彩り、会場やテレビの前の観戦者に白熱したバトルを届けていました。

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