2024年国内二輪市場の展望 — 二輪車委員会メディアミーティングを開催

自工会の二輪車委員会は報道関係者を対象に新年最初となるメディアミーティングを開催しました。今回は委員会傘下の部会(二輪車企画部会、電動二輪車普及部会、二輪車海外部会、二輪車国際法規戦略部会、二輪車技術・基準調和部会)の部会長が参加し、それぞれの分野の活動や2024年の展望を紹介するとともに、集まった一般紙誌や専門誌メディアと活発な議論が交わされました。

二輪車委員会委員長スピーチ動画

■自工会副会長兼二輪車委員会委員長 日髙祥博(ヤマハ発動機株式会社社長)

ミーティングに先立ちまして、能登半島で発生した大地震ならびに羽田空港での飛行機事故により、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、ご遺族の皆様方にお悔やみを申し上げます。また被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げるとともに一日も早い復興をお祈りしています。

既に「松の内」を過ぎておりますので、新年のご挨拶は控えさせていただきますが、本年も自工会事業へのご理解、ご支援を何卒宜しくお願い申し上げます。

前回のメディアミーティングでは、「Japan Mobility Show (ジャパンモビリティショー)から見た二輪車の未来」をテーマに開催させていただきました。皆様の積極的な発信もあり、100万人の目標を大きく上回る「111万2千人」の方々にご来場頂き、ジャパンモビリティショーは成功裡で閉幕することができました。
特に今年は、モーターショーからモビリティ・ショーへ大きく舵を切り替えたこともあり、これまで以上に意義深い開催でした。
改めまして皆様のご理解とご協力に感謝申し上げます。

さて、昨年11月22日に開催した記者会見で報告申し上げた通り、今年1月1日付で自工会会長職は、約5年間務めていただいた トヨタ自動車 豊田会長から、いすゞ自動車 片山会長に交代致しました。
11月22日の記者会見で、片山新会長より「自工会は自動車産業を支える中心的存在であるが、新たな課題と変革の時代に立たされたおり、直面する課題は多岐に渡る」との認識が示され、同時に、自工会が今後2~3年で注力する「7つの課題」を発表させていただきました。

二輪車委員会としても、この「7つの課題」を念頭に事業を推進することで新会長を支えてまいりますが、特に「マルチパスでのCN達成」としての「電動車普及のための社会基盤整備」、ないし「ものづくりの競争力確保」に向けた「競争力あるクリーンエネルギー」については、四輪車の動きに遅れないよう、実行してまいります。

昨年を振り返ると、様々な出来事がありました。特に国内の二輪業界おいて、大きな変化点になったのは、新型コロナウィルスが2類から5類に移行し、メーカー主催のイベントの開催増加や、MotoGP日本グランプリ、鈴鹿8耐等のレース開催時の入場制限の撤廃等、3年3ヶ月ぶりにこれまでの日常が戻ってきた事ではないでしょうか。またツーリングを楽しむ姿も多く見かけるようになりました。

第8回目となる今回のメディアミーティングは、「2024年国内市場の展望を語る」として開催いたしますが、二輪車委員会の事業は国内二輪市場だけを対象としている訳ではございません。
2024年の年初にあたり、二輪車委員会の事業についてご理解を深めていただきたく、本日は二輪車委員会の傘下に組織する5つの部会の部会長より、各部会の事業、取組をご紹介させていただきます。

各部会の取り組みを紹介させていただいた上で、今年の国内二輪市場の展望について皆さんと意見を交換させていただきたいと存じます。

これまでコロナ禍において二輪の販売台数、ならびに免許取得者の増加に対して、「コロナによる二輪車バブル」と揶揄される論調もありましたが、「5類」への以降後も、二輪免許新規取得者も大きな落ち込みもなく順調に推移しています。
2024年はこうした傾向を更に維持拡大していく事が、我々二輪業界に関わるものの責任だと認識しています。
昨年の販売台数をカテゴリ別にみると「原付一種、小型二輪」では、前年を下回っておりますが、「原付二種」は大幅に伸びており、今後、原付二種ユーザーが軽二輪、小型二輪とステップアップする流れに繋げて行ける可能性を秘めた非常に良い傾向と受け止めています。国内二輪市場を健全に維持、成長させていくためにも、皆様からのご意見を真摯に傾聴し、意見を交換できるメディアミーティングは貴重な機会だと捉えております。
短い時間がではありますが、皆様と活発なコミュニケーションができればと思います。

冒頭に申し上げました通り、今月より片山新会長による新体制がスタートしました。新体制においても、二輪車が安全快適にお乗りいただける環境を提供できるよう、自工会のみならず関係団体や、皆さま方とも一緒になり、様々な課題に取り組んでまいります。

これからも自工会 二輪車委員会の活動へのご理解とご協力をお願いしたします。

(右前から)二輪車委員会委員⻑ 日髙祥博、常務理事 江坂行弘
(右上)二輪車企画部会部会長 川瀬信昭、二輪車技術・基準調和部会部会長 岡 知生、二輪車国際法規戦略部会部会長 三留崇史、二輪車海外部会部会長 前原孝次、電動二輪車普及部会部会⻑代行 佐藤彰一郎

■プレゼンテーション資料

各部会からの説明資料は以下の通りです。

第8回メディアミーティング資料(FINAL)

■フォトギャラリー

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